2月後半Leaving title「ソウルハッカーズ2」
頭の中で練っている間に随分間が空いてしまった。
本作は女神転生シリーズの中でもセガサターンで展開された女神転生デビルサマナーの続編ソウルハッカーズの正統続編となる。
というかデビルサマナーから葛葉ライドウへと続いた世界観を継承した概ね25年ぶりの新作である。
勘の良い人ならもう気づいていると思うが、
またしても20年ものを今の時代に蘇らせたゾンビのようなタイトルであり、
大層重く厚い地層から掘り起こされているので、
全てのファンを満足させるには細心の注意を払ってファンの方を向かなければならない。
SEEDFREEDOMはシリーズのエッセンスを凝縮させる事で成功し、
パラダイス・リゲインドは生産者表示を盾に無難に纏めてやり過ごした。
では本作「ソウルハッカーズ2」はというと・・・
ちゃんとした続編を作ろうとして25年拗らせたファンの不況を買ってしまった。
比較的青いレビューでも「前作と比べなければ」と但し書きされる始末である。
こういう事もあって自分も長らく敬遠していたのだが、
ゲームパスから外れると言う事でよしやるかとプレイするに至った。
逆張りするわけじゃないけど自分はちゃんと楽しめた。
確かに全体的に「ちょっとこれは・・・?」と思う所もあったけど、
従来の女神転生シリーズの不便さを改良しようという意志は感じられたし、
(結果ペルソナとほぼ変わらない状態になったのは皮肉ではある)
新規勢力の主人公としてリンゴとフィグは魅力的に感じた。
最低二周は必要な好感度システムによる真エンドやら、
使いまわしの多いMAPでお使いクエスト等は目をつぶれると思う。
もっと酷いものはいくらでもある。
どちらかと言うと真女神4辺りから散見されるDLC商法の方が問題に思える。
将門公やご立派様等の人気悪魔を別売りにしたり、
導入すると本編の進行度に応じてストーリーが展開する新キャラDLC等、
「最 初 か ら 入 れ と け や」
と思わざるを得ない。
っていうかDLCキャラのCVエンドロールに載ってたしこれアンロックだよね?
ていうか別売り悪魔って無双できる物でもないのに買う意味ある?
後ボリュームに対してフルプライスの値段があまりにも強気すぎる。
周回は加味しないのよそういうのは。
ストーリー同じなんだから。
DLCになっているストーリーが2周目から入るとかならボリュームに加味出来るかも知れないが、
大した量でもない上に別売り。
ストーリーに関しては売れたら続きを作るつもりで敢えてふわっとさせたんじゃないかと思う。
最後の方で出てくるファントムソサエティ上層部とか葛葉の影が名残かと。
しかしながらそういう中途半端さも往年のファンの怒りを買ってしまった。
個人的に気になってしょうがない所とか結構あるけど続きは見込めないだろう。
個人的には2周目の要素が多少は気になるし、
好感度MAXでエンディングが変わるという事も後になって知ったので、
セール等でタイミングがあれば2周目をやりたい気持ちはある。
割と「こういうので良いんだよこういうので」というJRPGだと思った。