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ファンの「熱量」の可視化は、熱狂的消費を誘発する

2019年2月10日の読売新聞の記事より。決済領域の異業種参入が後を絶たないが、エイベックスも決済に参入するという。「音楽大手エイベックスが今夏にも、スマートフォン決済サービスに参入する。アーティスト限定グッズやライブなどに使えるポイントの付与が特徴で、音楽ファンの取り込みを図る。他の音楽会社などにも参加を呼びかける」とある。そして、肝は「決済やポイントで顧客情報を集め、サービス充実につなげる」ことであり、やはり決済手数料の収益が目的ではない。異業種が決済に参入してきて、既存の決済企業が一番恐ろしいのは、決済手数料を目的としていないので、下手すれば無料でも良いというビジネスモデルを構築してくることだ。

エイベックスのターゲット顧客には、若年層が多いので、クレジットカードを所有していない層も多い。なので、「Suica等に代表される従来的な前払式の電子決済システムに分類される。ライブ会場等での決済を円滑に行う仕組みとして開発された」という。


要は、プリペイドカードで、イベント会場の物販の「長蛇の列が形成されるなど、参加者の負担となっており、その解消こそが目的である」ということなのだろう。これはこれで非現金決済の効率化という、きわめて理にかなった手段である。

ファンの「熱量」の可視化は、ファンの間に激しい競争を巻き起こし、熱狂的消費を誘発する

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