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パキスタンの債務問題(p.19)のその後
やはりパキスタンは核保有国でもあり、国内が決定的な混乱に陥った場合への懸念がスリランカなどとは桁が違うのでしょう。IMFが早期に合意に動きました。
この国は建国来、まともに統治ができていない国で、所得税の徴収すら、ほとんどできていません(下記記事参照、所得税の申告者は全人口の1%弱)。
クリケット選手上がりの大衆政治家の前首相が緊縮財政を掲げて経済運営に失敗し、この春に退陣したばかりでした。後を襲った現首相は汚職で失職した前々首相の実弟で、スリランカ政界とよく似たボス政治の世界です。
現首相のファミリーも、反対派の前首相も揃って親中派で、親米的な軍部との折れ合いには限界があり、同国の外交路線については政権交代にも関わらずこの間、まったく変わっていません。
グラフの元に当たる記事は、下記です。
・ 前々政権以来の通貨ルピーの下落傾向。
・ コロナのパンデミックに伴う観光収入の激減、露宇開戦に伴う物価高が加わって外貨準備が急落。
・ そこへ泣きっ面に蜂の、6月からの洪水被害。
という内容でした。
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![政治経済学綜合note: 有賀敏之(福山大学教授/大阪公立大学名誉教授)公式I](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/79777900/profile_22024fa0c788546ecdf58d17458fc9aa.png?width=600&crop=1:1,smart)