北欧諸国の出生動向

北欧4か国の2022年の出生統計がほぼ出揃ったので紹介。

コロナ・ベビーブームは2021年だけだった。フィンランドの出生数は1840年以降では大飢饉の1868年に次いで少ない。

DST, SSB, SCB, StatFin

2022年の合計出生率(TFR)はデンマーク1.55、スウェーデン1.52、ノルウェー1.41だった。フィンランドはまだ公表されていないが、18世紀の統計開始以来最低となる1.32~1.33程度だったと推定される。なお、2021年の日本は1.30。

DST, SSB, SCB, StatFin

昨年の日経のプロパガンダを読み返すと面白い。

こちら👇は今月の記事。

フランスや北欧など家族の多様性を認める国は出生率が回復している。これらの国はジェンダーギャップ指数でも上位にランクする

Insee

たった3か国の比較から結論する学者。

少子化の原因についてはマスコミも学者も大半はプロパガンダなので信用できない。

付録

日経の記事には「女性が労働参加した方が出生率は高い傾向に」とあるが、日本の女の就業率の著しい上昇はTFRの上昇につながっていない。

25~29歳の就業率と出生率が急変したタイミング(1980年代半ば)に注目。

総務省統計局「労働力調査」
厚生労働省「人口動態調査」

20代に「仕事か子供か」の選択で仕事を選ばせれば出生率が下がるのは当たり前。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?