米山議員と国債のデフォルト

米山議員も「世の中、バカが多くて疲れる」と思っているのではないだろうか。

まずはデフォルトについて故・山崎元の説明を。

言葉の定義の上では、債務に関する契約のどんなに些細な問題であっても正確な履行がなされなかった場合、それは、すべてデフォルトなのだ。従って、元本を全く返済しないのもデフォルトだし、金利の支払いが一日遅れるのもデフォルトなのだ。

https://plaza.rakuten.co.jp/mnewsyamazaki/diary/201108120000/

デフォルトと関連する言葉で、誤解しやすいのが「リスケジュール」(日本式に略すると「リスケ」)だ。借り手に十分な返済能力がなく、金利支払いや元本の償還について、当初に決められたスケジュールから、別のスケジュールに組み直すことを(多くの場合、返済期間を延ばすことが多い)リスケジュールと称する。

同上

償還する国債の保有者に現金ではなく新たな国債を渡すのは、国が一方的にリスケを強要することなので、デフォルトに他ならない。「借換債を市中消化して調達した現金で償還」と「現金の代わりに借換債を押し付ける」は全く別物で、この違いが分からない素人はROM専(死語?)になるべきである。

例えば、今政府がインフラを設備するため、その資金調達として10年国債(建設国債)を600億円発行したとしましょう。10年国債であるため、10年後に償還を迎えますが、償還を迎えた時点で日本政府は投資家に対して600億円を返済しなければなりません。60年償還ルールでは、この時点で60年のうち10年が経っているため、このうち1/6に相当する100億円については一般会計からの繰入等を原資として償還する一方、残りの500億円(5/6相当部分)については改めて国債を発行し、資金を調達して償還します

https://www.mof.go.jp/pri/publication/research_paper_staff_report/staff18.pdf
強調は引用者

こんなことは金融の世界にいれば常識なのだが、その常識が無い部外者(含む経済学者)の素人たちが分かっている人を攻撃しているわけで、紅衛兵が走資派を吊し上げたようなことがネット上では常態化している。

『ローマ人の物語』は読んでいないが、これ👇には同感。

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