【閑話休題*1-3】異性を引きつける
ここまで書いたエッセイ「出会いは突然に@Ikebukuro」で、異性を口説くためのステップ(*1〜*6)を散りばめておいたのだが、その前半部分を解説してみる。
就職してしばらくはエンジニア職で自分が開発したものがどういう人に買ってもらえているのか知らなかったが、組織再編等々で売りに行くのを手伝うようになった。プリ・セールスというやつである。そういう営業活動を続けている中で、ふと思った事がある。
お客さんと仲良くなって商品を買ってもらうのと、気に入った女の子に声をかけてデートに誘うのって結局同じ事じゃない?
当時懇意にしてた上司にこの話をしたら笑って一蹴されて、同意を得られなかったが、絶対間違ってないとの確信があった。
どちらの場合もアピールするもの(売るもの)が違っているだけで、気に入ってもらえるよう働きかけるのは、同じ作業である。まず、①自分を信頼してもらい、次に、②売り物の良さを分かってもらい、最後に、③それを使う事によってどれだけ良い事が起こるのか納得してもらうとやっと買ってもらえる。
各段階で様々なテクニックや動機づけがあるのだが、営業がうまく行くよう勉強を始めた中でこの本に出会った。邦題は意訳しすぎな感じでインパクトが弱いが、原題は、”TO SELL IS HUMAN”。「人の本質は売ること」。
我が意を得たりという感じで、ニヤッとして読み耽った記憶がある。
ベスト・セラーになった有名な本であるし細かい内容は読んでいただきたいが、一言で表すと、どんな人でも他人とコミュニケーションする時は、何らかの”Selling”活動、すなわち営業活動をしているという趣旨である。
この中でも出てくるのが、「共感」を得るというステップで、それは、前に挙げた、「①自分を信頼してもらう」という活動である。
これには心理学的な側面も強く様々な方法が提唱されているが、その中で自分が気に入っていて女性を自分の味方につけるために学んだのが、「ラポールの形成」である。ラポールとは「信頼の絆」である。
ラポールの形成にはいくつかのステップがあるが、まず、相手をよく知る事からはじめる。いきなり会話するのではなく、その前に相手の性格や好み、気質、今日の気分を観察しておく。そのためにじっと見つめる訳にはいかないので、ここにあるようなチラ見をする。
確認して、警戒感が薄かったり話しかけたりするスキのようなものが見てとれたら、次のステップとして視線を軽く送ってみる。大抵の人は視線を感じるものなので、それを無視するのか、気にかけていそうか、素ぶりから判断する。
視線の送り方やその反応の見方は、ある程度練習が必要である。電車の中や、街中を歩いている時に練習してみると良い。
反応が良ければ、相手が振り向いたりするので、即座に声をかけたりするのだが、大抵の場合は照れた感じになるので、最終的に声かけのタイミングを見計らう。ここでは、「ドキドキ感の先鋭」を出しているが、要は「私はあなたに興味があります」という気持ちを送る事である。
自分の気持ちを素直に出しておくと、対面した時の態度にも出てくるものなので、気持ちを整えておくのは大事な事である。お互いの物理的な距離は関係ない。
ラポールの形成については、少し古い本だが、この本がとても参考になったので紹介しておく。最初に読んだ時は何を言っているのかよく理解できなかったが、何度か読み返しているうちに分かるようになってきた。こちらも、相応の練習は必要みたいだ。
セクシーコメント⑩
”君の濡れたピンク色の花びらに、そっと指で触れてみるよ”
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