好きなことを仕事にしたいか

大学の授業が始まって2週間が経ったある授業。その授業は特に勉強することもなければ試験もない、言わば簡単に単位を取れる授業だ。

しかし毎時間資料や動画を見て感想を書かせるという課題がある。1回目の授業は簡単な自己紹介の文を書くだけだったのだか2回目の課題からつまずいてしまった。
課題の内容は
「好きなこと」
描きやすそうな内容だと思うかもしれないが、その授業内容がいけなかった。
今回は特別にゲストが来て、オンラインで話をしてくれるの聞くというもので、そのゲストというのも学校のOBで海外で成功しているような成功者だった。
しかもその話の内容が「好きなことを武器にする」というような内容だった。

私はこの手の話が嫌いだ。

私にだって好きなことはたくさんあるし、趣味だってある。しかしそれらは料理、読書、落語や講談など私の学科学部とは全く関係ないものだし、そもそも私には好きなことを仕事にしたいと思ったことがない。
小中高の時はほとんどの勉強が嫌いだったが「学校には行くものだ。」という義務感で通っていたし、今でも仕事は学校と同じようなものだと思っている。(もし読んでくれている大人の人がいたとしてら気を悪くしないで欲しい)

先程書いたように、読書は好きだが、作家になりたいわけではないし、料理もたまに凝ってやる程度、古典芸能もやってみようと思ったことなんてない。

趣味は自分の温度感で楽しみたいのにそれを武器にしろなんて言われても、できないどころか嫌悪感さえ感じる。

成り行きで入れた会社で真面目に仕事をして、休日に趣味を楽しむ。私はこれで十分だと思う。