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短歌一生 上田三四二

こんにちは。6502です。

最近ふと手に取った本が、上田三四二の「短歌一生」

基本はエッセイと理解すればいいのでしょうが、歌人の論評あり、秀歌の紹介あり、自作の解説あり、歌論もたっぷり書いてあります。

取り上げられた歌人は、メインが佐藤佐太郎と斎藤茂吉、正岡子規とみていように思います。伊藤左千夫と島木赤彦の対比はおもしろかったです。古泉千堅も少し登場。
一通り読みましたが、いい本でした。マイナーなジャンルで、それなりに版を重ねています。皆さんの評価も高いのでしょうね。

実はここ二十年くらい、費用もさることならが保管場所の問題が最大のネックで、極力本を買わないようにしていて、もっぱら図書館利用で済ませています。それでもこれは買ってもいいかなと思いました。

ここに心があり、そこに物があるのではない。物が心であり、心が物である。現実のあらわれ方としては物は物であり心は心であるが、二つを結ぶのが詩歌の言葉で、結ぶというのはそれらが本来一であることを証すのである。
詩歌の言葉はかぎりなく身にちかい。心の声だからである。その心の声が意味を帯びるのは、声が身をはなれて物にとどくからだ。むしろ、物における意味が身において声となるのである。心声、事物、一如が詩歌の言葉である。

短歌一生 上田三四二

わかったようなわからないような。でもやっぱりわかりません。
いつかわかる日が来るのだろうか。

ちなみに上田三四二は歌壇に属していなかったのですね。初めて知りました。

最後までお読みいただきまありがとうございました。

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