問題解決型思考:事実と自実
なぜ、人は正しい判断が出来ないのか?それは、知るべき事実を知らないからにすぎないのとちゃうか。3.11などの天災や、SDGsやコロナは新しい価値観を産み出し、それが顧客の購買活動に大きな影響を与えているよね。
GDPや企業売上や収益性など、誰でも着目する“事実”は理解しやすいものの、それらの数字を構成している細かい数字を理解している人はそんなにいるわけではない。
たとえ理解していたとしても自分たちが“知っている事実”(管理会計上の数字)でわかることと、“自実”(経験則から正しいと思っていること)から、自分たちは課題や成長機会を理解していると勘違いしていることが多い。
多くの企業は、自分たちが管理して分析している事実は膨大なもので、それらから起こっていること、これから起こるであろうことを、正しく理解していると考えているねんな。
そやけど、実際は、企業が新たな環境での、新たな戦い方を理解する上で必要な事実データやエンドユーザーの考え方の、半分程度しか理解していない。
要は、本来は、しっかりと理解しておかなければならない事実を知らないのだから、売上増大の機会の発見も、業績向上できない本質的な問題の発見も、今後、どんなことが起こる可能性が高いのかも、理解できないことになってしまう。“自実”だけに頼るのではなく、知るべき事実を理解して、
そのデータを獲得し、分析する能力を身につけないと、この先戦い続けるのは難しくなると思うねんけどね。