齋藤顕一/Consultant

Foresight&Company 代表取締役社長、一般社団法人問題解決力検定協会代表理事、元マッキンゼー・アンド・カンパニー パートナー、元BBT大学大学院教授、「問題解決の出来るリーダー」を育成すべく1997年に企業研修を開始、著書に問題解決の実学(ダイヤモンド社)等

齋藤顕一/Consultant

Foresight&Company 代表取締役社長、一般社団法人問題解決力検定協会代表理事、元マッキンゼー・アンド・カンパニー パートナー、元BBT大学大学院教授、「問題解決の出来るリーダー」を育成すべく1997年に企業研修を開始、著書に問題解決の実学(ダイヤモンド社)等

最近の記事

問題解決型思考:成長の連鎖

なんで売上増大策がないのか? なぜ開発能力が低下しているのか? これは誰の問題なのか? 企業人はすぐ、それは“経営者や管理職の問題や!”と考えるみたいやけど、本当にそうなのかな? これは新入社員を含めて、すべての従業員の問題と考えるのが正しいのとちゃうか。 “戦略ってどう作るかも知らんし知りたいとも思わん”、“成長?そんなんどうでもええねん、楽しければええねん”、と成長を求めない人が増えるほど、競争力は低下する。 楽して給料をもらうことを考えている人や、言われたこと

    • どうした営業!

      決められた製品やサービスを、決められたチャネルを使って、決められたツールを使い、決められた方法で営業活動をする。 もちろん、売上を増やすために、気合を入れて頑張る! バブル崩壊、3.11,コロナに始まる世の中の予期せぬ大きな変化は、確実に顧客の価値観に影響を与え、それは購買行動を大きく変えて行く。 にもかかわらず、営業の活動は変わらない。なんでや? どう考えたらよいのか解らないし、どのように考えて行動すればよいのか、を学ぶことすらしていのと違うのかな。 そもそも、ぼ

      • 問題解決型思考:知識と知恵

        昔から、知識を増やすことが重要とされてきた。 日本の試験は“知識を求められる”こともあり、より重要視されてきたのだろう。 新しい職場や環境に入ると、そこでうまくやるために必要な知識がないと、人から高く評価されることはまずないやろうね。 もちろん、自分が知りたい世界、歴史でも、地理でも、SNSの世界でも、はたまた日常生活をスムーズに過ごすための知識を増やすと、きっと博学で興味深い人として評価される。 そして知識を増やそうとする努力は自分の成長を促進してくれる。 そやけ

        • 脳のコントロール

          人間は、危険に対して敏感に反応して逃げるのが当たり前。 これはきっと、人間の本能やろうね。 問題を認識したら、すぐに解決法を考え、それに取り組むのも、きっと本能のなせるわざ。 問題に直面すると、“どないすんねんや?”と聞かれる。 そこで人は解決法を言わざるを得ない。 しかし、その解決法は過去の経験則や一般論なので、成功確率が高いわけではない。 でも、「どうしていいか解らない」より、なにかしらの取り組みをしている方が前向きなので、成功しようが失敗しようが、それできっと

          HRX2022に出展します

          みなさん、お元気ですか~。 なにを血迷ったか、創業26年で初めて展示会に参加することにしました。 2022年10月26日~28日の3日間、東京ビッグサイトで行われる「HRX2022」です。(詳細は一番下にまとめました) ⇒来場者向けページはこちら わが社が出展するブースのテーマは 「人事が会社をダメにする!?」。 もちろん、人事部に喧嘩を売っているわけではありません。 成長できない日本になってしまったのは、企業の責任であり、企業は人の集合体なので、人材育成に責任を持

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          問題解決とは、“改善”ではなく改革

          日本のビジネスの世界では“改善”という少しずつ小さな工夫を積み重ねてより良いものを作るという考えが、お家芸のようによく使われています。 ただ、実は、この“改善”なのですが、気を付けなくてはならないのは、そもそも“正しい取り組みを行っている場合の改善”は成り立つものの、正しいことをしていない場合の“改善”では効果が出ないのです。 一時的に成果は出たように思うのですが、本質的な課題を議論することが少ないので、すぐ元に戻る傾向があるのです。 さらに良くないことは、改善活動をし

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          問題解決型思考:知識と知恵

          昔から、知識を増やすことが重要とされてきた。日本の試験は“知識を求められる”こともあり、より重要視されてきたのだろう。新しい職場や環境に入ると、そこでうまくやるために必要な知識がないと、人から高く評価されることはまずないやろうね。もちろん、自分が知りたい世界、歴史でも、地理でも、SNSの世界でも、はたまた日常生活をスムーズに過ごすための知識を増やすと、きっと博学で興味深い人として評価される。そして知識を増やそうとする努力は自分の成長を促進してくれる。そやけど、ネットでも調べる

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          問題解決型思考:だからなんやねん

          まったく新しいビジネスモデルを考え出して市場を創造したり、市場が成長しているときには、施策(売上 増大を可能とする戦略的取り組み)を産み出すよりは、考えていることを、徹底的に実践することで成果が実現出来ることが多い。 ただ、市場自体が成熟化し、競争力を強化した競合が出てき始めると、それまでの事業活動だけで、持続的な成長を達成するのが困難となるね。そのような時には、事実ベースで市場のみならず、自社で起こっている“うまくやれていないこと”を理解する必要があるし、顧客やエンドユー

          問題解決型思考:だからなんやねん

          問題解決型思考:要はなんやねん

          人は自分の考えを伝えるために、言葉で伝えたり、文章で伝えたりする。ところが、人によっては、やたらと文章が長い、言っていることが一貫していない、いろんな情報が混在している、など、結局、聞き手には理解不能の場面が結構ある。自分ではなかなか気が付けないけど、話し方はその人の脳力と能力を示している。 時々、それらの“なにを言いたいの?”と人に思わせる表現が、人の生産性の低下の主要原因ではないかと思う。もっとわかりやすい言葉で、言いたい結論だけ表現すれば、生産性もあがるし、失敗も少な

          問題解決型思考:要はなんやねん

          問題解決型思考:“考える力”を考える

          誰でも、正しく考えることが出来るのに、それを教わったことはない。考えないで行動するとは、脳が“そう行動しろ”と指示しているだけで、人の言いなりになるか、過去の経験則に従って行動していることが多いため、達成 感は低いし、満足度も低い。 自分は考えることが出来る、と言っている人もいる。その人たちに、問いかけてみる。「それは素晴らしいね!でも考える時には、考えの材料がいるのだけど、それはなんやろうね?」と。面白いことに、答えはだいたい決まっている。それは、自分の過去の経験が材料に

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          問題解決型思考:事実と自実

          なぜ、人は正しい判断が出来ないのか?それは、知るべき事実を知らないからにすぎないのとちゃうか。3.11などの天災や、SDGsやコロナは新しい価値観を産み出し、それが顧客の購買活動に大きな影響を与えているよね。 GDPや企業売上や収益性など、誰でも着目する“事実”は理解しやすいものの、それらの数字を構成している細かい数字を理解している人はそんなにいるわけではない。 たとえ理解していたとしても自分たちが“知っている事実”(管理会計上の数字)でわかることと、“自実”(経験則から

          問題解決型思考:事実と自実

          問題解決型思考:不安は不案!?

          不安とはなんやろう。不安とは、きっと自分に好ましくないことが起こるのではないかと思うことなのかもな。好ましくないこととは、経済的、精神的、肉体的に害となることやろうね。コロナで陽性になるかも、と思うのは肉体的・精神的だろうし、会社の業績が下がって所得に影響を与えると経済的不安。家族や友達についての不安は精神的に影響を与えることを恐れるんやろうね。 不安を感じると余計に不安さを煽るだろうから、まず軸足をPMA(Positive Mental Attitude)、つまり“常に前

          問題解決型思考:不安は不案!?

          問題解決型思考:優しさは易しいか

          女性が男性に求めることの第1位にあげられることが“優しさ”にあることは誰でも知っている。もちろん、男性にも優しい女性はあこがれなんで、人は出来るだけ優しくあろうとしているんとちゃうのかな。まあ、優しくない人もいっぱいいるんで、論外かもしれへんけどね。   そやけど、優しさを示そうとすると、どうも単に相手を喜ばせることが最初に考えることらしい。上司が部下に対応するときには、相手を褒めようとしたりするのは、きっと“俺って、優しいやろう~”とアピールしているかもしれないし、むやみ

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          問題解決型思考:自粛と自縮

          自粛”ってなんやねん!“自縮”と違うで。自分を縮めてどないしますねん? 自粛とは、自分をコントロールすることとちゃうのかな どうも、人というのは不安とか恐怖を感じ始めると、自分を守るために“閉じこもってしまう”か、逆にやみくもに“攻撃”するみたいやな~ 要は、非日常の状況中では日常の行動はできないわけやから、よ~考えてみたら、非日常のなかでは非日常の行動をすることで“新しい日常”を作り上げ維持するのが大事になると言うこととちゃうのかな。要は今までと違うことをするみたいなこ

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          第10回 伝わるプレゼンテ―ション

          皆さん、お元気ですか? テレワークする頻度が増えて、限られた時間のなかで正しく伝えることの重要性が増している中で、今回は、正しく相手に伝わるプレゼンテーションの考え方についてふれていきたいと思います。 ビジネスにおいてプレゼンテーションとは自分が言いたいことを伝えるのではありません。まず、そもそも、ビジネスにおいてプレゼンテーションとは自分が言いたいことを伝えるのではありません。相手が聴きたいと思っていることを、相手が理解しやすいように伝えるところにあります。 プレゼンテ

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