【エクスプローラー】デーモンに強い! 青白フラッシュ!
さて、新セットのダスクモーン、さすがにカードパワーが高かったですね。エクスプローラーでは、≪止められぬ斬鬼≫や≪不浄な別室 + 祭儀室≫を軸にした赤黒デーモンや黒単デーモンがいっきに勢力を伸ばしましたね。エクスプローラーのランク戦でもよくあたります。
この2種の新星パワーカードを先手3ターン目にたたきつけられたときに、どのようなカードなら後手番でスマートに返せるだろう? ……と考えたところ、思いついたのは古き良きカード、≪厚かましい借り手≫。
2マナの万能バウンスで3マナの≪止められぬ斬鬼≫や≪不浄な別室≫を戻せば1マナ分お得という寸法です。もちろん≪祭儀室≫で出てくる6/6デーモンを消してもいいし。
というわけでこの≪厚かましい借り手≫を4枚からデッキを組み立てていったところ、目論見通りにデーモンに対して有利なデッキとなりました。おかげでランク戦も順調に勝ち進み、ミシックランクに到達できたため、この記事を書いています。(自作デッキでミシックランクに到達したら記事に残すというマイルール)
デッキリスト
デッキ
3 幽(ゆう)霊(れい)による庇(ひ)護(ご) (DSK) 30
2 島 (UND) 90
4 厚(あつ)かましい借(か)り手(て) (ELD) 39
2 平地 (UND) 88
4 魅(み)惑(わく)の悪(あっ)漢(かん)、マルコム (LCI) 63
3 放(ほう)浪(ろう)皇(おう) (NEO) 42
4 神(しん)聖(せい)なる泉(いずみ) (RNA) 251
4 連(れん)門(もん)の小(こ)道(みち) (KHM) 260
3 不(ふ)穏(おん)な投(とう)錨(びょう)地(ち) (LCI) 280
4 金(きん)属(ぞく)海(かい)の沿(えん)岸(がん) (ONE) 258
1 皇(こう)国(こく)の地(ち)、永(えい)岩(がん)城(じょう) (NEO) 268
1 天(てん)上(じょう)都(と)市(し)、大(おお)田(た)原(わら) (NEO) 271
3 無(む)私(し)の救(きゅう)助(じょ)犬(けん) (M21) 36
2 呪(じゅ)文(もん)貫(つらぬ)き (NEO) 80
3 三(さん)歩(ぽ)先(さき) (OTJ) 75
2 アダーカー荒(こう)原(げん) (DMU) 243
2 失(う)せろ (LCI) 14
3 永(えい)劫(ごう)の好(こう)奇(き)心(しん) (DSK) 51
2 サイバの暗(あん)号(ごう)術(じゅつ)師(し) (MOM) 76
2 謎(なぞ)めいた外(がい)套(とう) (MKM) 50
2 水(すい)晶(しょう)の岩(いわ)屋(や) (WOE) 254
2 検(けん)閲(えつ) (AKR) 52
2 クチルの側(そく)衛(えい) (LCI) 20
サイドボード
2 タッサの介(かい)入(にゅう) (THB) 72
2 神(しん)秘(ぴ)の論(ろん)争(そう) (ELD) 58
3 ポータブル・ホール (AFR) 33
2 ルーンの光(こう)輪(りん) (M21) 32
2 未(み)認(にん)可(か)霊(れい)柩(きゅう)車(しゃ) (SNC) 246
2 トカートリの儀(ぎ)仗(じょう)兵(へい) (XLN) 42
2 真(ま)昼(ひる)の決(けっ)闘(とう) (OTJ) 15
カード所感
・厚かましい借り手
上述のとおり、後手番でも≪止められぬ斬鬼≫と≪不浄な別室≫を返せるカード。≪鏡割りの寓話≫のトークンを消したり、≪大牙勢団の総長、脂牙≫を戻したりで、いまの環境の3マナのアクションに対して悪くない対応ができる。本体の飛行クロックもそれなりで、さすがレガシー級カードという感じ。
バウンスが2マナなので、ちょっと昔の1マナのクリーチャーで攻め立てるような赤単とかにはテンポ損をしていました。けれど、最近のアグロはクリーチャー強化のスペルを使う形なので、そのクリーチャー強化に対してバウンスを当てるとテンポ的にも枚数的にもトントン、という状況が増えてきたのがさりげなくうれしい。
・幽霊による庇護
この手のクロックパーミッションっぽいデッキって、『勝っているときはそりゃあ強いけど、不利盤面は返せなくない?』となりがちなんですが、このダスクモーンの新カード≪幽霊による庇護≫は盤面を返すと同時にライフも回復してくれるすごいカードです。こいつのおかげで後手でもなんとなかるパターンが増えたといっていい。
上のリストにあるとおり、≪サイバの暗号術師≫とかいうヘンテコカードも入っているが、≪幽霊による庇護≫とのシナジーを見込んでのカード。≪幽霊による庇護≫をつけたクリーチャーに呪禁で守ってもいいし、この≪サイバの暗号術師≫事態に≪幽霊による庇護≫をつけることで安全に運用したり、いろいろ面白い。
また、≪幽霊による庇護≫が付与する護法②は、実際に使ってみると単体ではそこまで頼れる除去体制ではないが、≪呪文貫き≫や≪検閲≫の賞味期限を延ばしてくれるのもおもしろい。
・水晶の岩屋
クロックパーミッション的なデッキって、攻めるカードと相手の動きを捌くカードが混在していて、状況によってどっちがほしいか極端に変わるものだと思っていて、その点でこのデッキでは他のタイプのデッキよりも占術の価値が高いのではないかと推測し、試しています。
色は出ないけど確定アンタップインだし、もともとマナベースの負担はそこまで高くないのでなじんではいる。実際、MTGというゲームは必然的に事故るゲームなので、その事故を少しでも回避できるという点で気分的には嫌いじゃない。(ただし、いまのところは気分の問題であり、統計的に有効なカードあるかは不明)
・その他
≪放浪皇≫とか≪三歩先≫とか、いまさらあらためていうこともないような強カードで脇を固めています。強いカードを使うとデッキが強くなるため。
このデッキに合うようにと4~5マナ域でインスタントタイミングで動けるカードをいろいろ試しては見たものの、やっぱり≪放浪皇≫って強いよなっていう結論に落ち着きました。≪止められぬ斬鬼≫を返せるのもいい。
おわりに
冒頭にも書いた≪止められぬ斬鬼≫と≪不浄な別室 + 祭儀室≫は単純にカードとして強く、当初はもう『強いカードをたたきつけるだけで強いなんてやってらんねー』くらいにおもっていました。しかし、頭をひねってみたところ、最終的にはそれらに対抗できるデッキを組むことができました。
エクスプローラーやパイオニアのカードプールは、こういう環境デッキに対して独自デッキで立ち向かう、というのがギリギリ成立するような気がしていて、それがなんだかお気に入りです。
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