【エクスプローラー】青白僧侶
あれはちょうど、エクスプローラー環境でラクドス吸血鬼が大流行していたときのこと。
当時使っていたサイドカードの≪封じ込める僧侶≫の感触がなかなか良く、じゃあこれをメインボードに入れたデッキを組むことができれば環境的に最強じゃないか、という構想を持ちました。
この≪封じ込める僧侶≫は
・ラクドス吸血鬼のソリンによる≪血管切り裂き魔≫踏み倒しと≪鏡割りの寓話≫のⅢ章のクリーチャー化
・アマリアコンボの≪集合した中隊≫、≪戦列への復帰≫、≪召喚の調べ≫等
・もちろん、≪不屈の独創力≫と≪異形化≫
・理論上は≪弧光のフェニックス≫(あくまで理論上の話であり、デッキ的に即座に除去されそう~)
を止められるので、当時の環境的には受けが広かったんですね。
で、まあいろいろ考えているうちにラクドス吸血鬼の流行は去ってしまったんですが、それでも組んでみたデッキは変化後の環境にもそれなりにフィットしてミシックランクに到達しました。
嬉しくなったのでこの記事に記録を残します。
デッキリスト
≪封じ込める僧侶≫の瞬速を生かすために、カラーリングは青白に。
最初の想定ではもっとガチガチのクロックパーミッションだったが、噛み合いの点で上振れ下振れが激しかったので、最終的には打ち消しやインスタントタイミングに固執せず、バランスよく動くような構成に。
デッキ
4 封(ふう)じ込(こ)める僧(そう)侶(りょ) (M21) 13
3 島 (UND) 90
3 厚(あつ)かましい借(か)り手(て) (ELD) 39
3 平地 (UND) 88
4 魅(み)惑(わく)の悪(あっ)漢(かん)、マルコム (LCI) 63
2 失(う)せろ (LCI) 14
2 選(せん)定(てい)された平(へい)和(わ)の番(ばん)人(にん) (DMU) 2
3 放(ほう)浪(ろう)皇(おう) (NEO) 42
4 神(しん)聖(せい)なる泉(いずみ) (RNA) 251
4 連(れん)門(もん)の小(こ)道(みち) (KHM) 260
3 不(ふ)穏(おん)な投(とう)錨(びょう)地(ち) (LCI) 280
4 金(きん)属(ぞく)海(かい)の沿(えん)岸(がん) (ONE) 258
1 皇(こう)国(こく)の地(ち)、永(えい)岩(がん)城(じょう) (NEO) 268
1 天(てん)上(じょう)都(と)市(し)、大(おお)田(た)原(わら) (NEO) 271
3 撚(よ)り合(あ)わせる双(ふた)子(ご) (WOE) 240
3 スカイクレイブの亡(ぼう)霊(れい) (ZNR) 39
3 無(む)私(し)の救(きゅう)助(じょ)犬(けん) (M21) 36
2 大(だい)天(てん)使(し)アヴァシン (SIR) 13
3 呪(じゅ)文(もん)貫(つらぬ)き (NEO) 80
2 廃(はい)墟(きょ)の地(ち) (MID) 262
3 三(さん)歩(ぽ)先(さき) (OTJ) 75
サイドボード
2 漸(ぜん)増(ぞう)爆(ばく)弾(だん) (SOM) 196
2 救(きゅう)済(さい)の波(は)濤(とう) (MOM) 41
3 未(み)認(にん)可(か)霊(れい)柩(きゅう)車(しゃ) (SNC) 246
2 神(しん)秘(ぴ)の論(ろん)争(そう) (ELD) 58
2 残(ざん)骸(がい)の漂(ひょう)着(ちゃく) (XLN) 34
2 ポータブル・ホール (AFR) 33
2 物(もの)語(がたり)の終(お)わり (M20) 77
カード所感
・封じ込める僧侶
踏み倒しには劇的に刺さるのは書いてあるとおり。メインからサイド後みたいな感じにもなるので、効く相手には出すだけで勝つことも。
瞬速で出てくる2/2が相手の攻撃クリーチャーをキャッチしたり、隙なくクロックを展開したりで、ぎりぎりメインボードのカードとしては最低限のパワーはある。(サイドアウトすることも多いけど)
仮想的だったラクドス吸血鬼の流行が収まってしまった感もあるが、代わりによく見るようになった果敢系の≪熊野と渇苛斬の対峙≫のⅢ章を永久追放してくれるようになりました。
・魅惑の悪漢、マルコム
カードに書いてあることが単に強い。2ターン目は≪封じ込める僧侶≫との2択で構えるが、むしろこっちのほうが主役でもある。
受け攻めの展開で噛み合わない手札を無理やり回してくれるのがこういう感じのデッキだとありがたい。
無論、あらゆる除去があたるけれど、≪呪文貫き≫や≪無私の救助犬≫でバックアップしましょう。
・撚り合わせる双子
明確に、このデッキならではのカードと言えるでしょう。
出来事の≪敏捷な螺旋≫のブリンクは、≪封じ込める僧侶≫がいると相手クリーチャーを永久追放できてすごいお得。小学生コンボのように見えて、案外決まるのがおもしろい。どちらもインスタントタイミングだから相手の隙を突ける感じかな。
逆に、≪封じ込める僧侶≫がいないところでは、自分のクリーチャーをブリンクして相手の除去をかわすことも。
本体のスタッツもなかなかに魅力的。こういう受けも攻めもするデッキってどこで切り替えるかが難しくなるところなんですが、飛行警戒4/4は攻めながら守れるのでその点も良し。
最初は≪封じ込める僧侶≫のメインボード採用を無理やり肯定するためのブリンクカードというつもりだったけど、使っているうちになんか感じが良くて最終的には3枚に。
・大天使アヴァシン
もともとマナカーブ的に5マナ圏くらいのスロットが空いていたので、消去法的にとりあえず試してみたカード。
デッキには合っているけどカードパワー的にどうかな……とおもいきや、案外使い勝手が良くてこれもお気に入り。
インスタントタイミングでの4/4ボディと全体破壊不能付与は攻守ともに隙が無く、下振れは少なく上振れるとドしゃくりが発生する
小テクとしては、自分の≪無私の救助犬≫をサクることで能動的に裏返すこともできる。
・不穏な投錨地
強そうだなーとおもって使ってみたら実際強かったカード。さすがにね。
消耗戦では、これが土地ゾーンにあるのとないのでは大違い。飛んでいるのもいいし、デッキを掘れるのもいい。全部いい。
自分で考えたデッキで勝てると楽しい!
このデッキは、『メインから≪封じ込める僧侶≫を使えば、ラクドス吸血鬼/アマリアコンボ/独創力に勝てる → 環境の大部分のデッキに有利がつくのでは?』という発想から作成したものでした。
実際には、新セット発売でそもそもの前提の環境が変わっちゃいましたが、それでも勝率が悪くなかったのは、デッキ自体のパワーやら構成やらをうまく仕上げることができたからだと思います。
エクスプローラーというフォーマットって、フォーマット内のカードほぼ全部が把握できる範囲にあるので、考えれば考えるほどデッキ作成が捗る気がします。いいフォーマットだなあ。