シン・「アリとキリギリス」
台風が関西方面を襲ってきそうな進路予想ですね🌪️
6年前、”Pro Bono さの”が活動する大阪・泉佐野市に57年ぶりの大型台風の直撃で大きな被害が出ました
その最も大きな被害で、このnoteをご覧になられている中で覚えられている方もおられるかもしれませんが、関西国際空港と泉佐野市と結ぶ連絡橋道路に滞留中のタンカーが波と風に押し流され衝突し、連絡橋道路を損傷させ、長期間通行止めになりました
今回の台風10号の進路は、平成30年台風21号と似たような進路に進んでいて、台風の勢力も似ていることから、とても心配です
関西方面の方は気をつけてくださいね💦
さて
台風もそうですが、今年元日に発生した能登半島地震や今月8日に宮崎県日向灘沖で発生した地震により南海トラフ地震の発生確率が高まったなどという自然災害は、十二分に備えをしていたとしても、想像を遥かに超える被害も出る可能性もあることから、それを見越した対応というのは非常に難しいところですが、日常生活において、「めんどくさい」とか「やる意味を感じられない」などと言って経験を避けようとする傾向が多い昨今、めんどくさいなどと思ったことでもやってみることで、そのことが将来で判断することがあった場合の道標になったりもします
今回のnoteは、童話からそのことを検証したいと思います
最後までお付き合いのほど、よろしくお願いします<(_ _)>
■アリとキリギリス
みなさんはイソップ童話の「アリとキリギリス」というお話をご存知ですか?
知らない人は下記のリンク先をご覧ください
まぁ、夏の暑い時期にアリは冬に備えてせっせと準備していたのに、キリギリスは夏の間、ずっと歌い続けていて冬の準備をしなかったため、冬に食べるものがなくなりアリに頼ったのにお裾分けしてもらえず、命が果ててしまったというのが一般的なお話になっています
余談ですが、もともとのお話は「アリとセミ」だったそうで、ヨーロッパではセミは馴染みがないのでキリギリスになったとか•••
アリとキリギリスのお話は童話にしたら、かなり残酷なお話になっているためか、結末部分は色々と変えられているみたいです
今回は一般的なお話でしますが、夏の間はせっせと働いていたアリは、真冬には食べ物がある暖かい部屋で冬を過ごし、キリギリスは夏の間、全く冬の準備をしてこなかったため冬を越せなかったということになりますが、この状況になるとキリギリスがわかっていたら、夏場でも同じ行動をキリギリスはしていたのか、”Pro Bono さの”は疑問に思いました!
天気予報でもなかなか100%の確率で当たらないとはいうものの、先を予測するための判断基準が必要ですよね!
キリギリスさんもきっと先の予測をする判断基準を持っていなかったのではないのか?と思ってしまいました
■判断基準は何から得られるのか?
そうすると、未来の進むべき道を選択する場合の判断基準はどうするのかというと、自分が今まで育ってきた中で培った「経験」です
人は今まで経験してきたことが頭に残りやすいという検証結果が報告されています
キッザニア創業者のハビエル・ロペス氏の発表によりますと、座学と呼ばれる「読む・聞く」だけだと2割程度も記憶に残らないそうですが、体験度合いが高くなる手段になればなるほど、記憶に残る割合が高まるそうです
上記の図表を見ていただいたらわかるように、座学と呼ばれている「読み書き」だけだと記憶に残る割合は低い一方、体験(経験)が伴うものになるにつれて、記憶に残る割合が高まっています
新入社員なんかが「教えてもらっていないのでできません」と言ったりするのを聞いたことがあると思いますが、この図表から見るとあながち否定はできませんよね💦
だからと言って、やったことのない仕事を一切しなくてもいいということにはなりませんがw
要は、たとえ失敗したとしても、たくさん経験することから何かを学ぶということが未来への道標が指す判断基準になっていくのです
■経験することを避けていると成長できない
よく「失敗したくないからやりたくない」というニュアンスのことを若い世代を中心に耳にしたりします
でも、失敗せずに成功(表立った失敗が見えないこと?)ばかりしている人の話には重みがありません
なぜなら、うまくいっている(成功と言っていいのかわかりませんが•••)理由を理解していないからです
実は失敗から学ぶことの方が多いのです
失敗をどう克服したか、それが人生にとって大切なことだからです
失敗も含めて経験・体験していくことで人は成長していきます
加えて、失敗を通じて、失敗を乗り越えたことによる心の免疫力がつき、その失敗した時にサポートしてくれた人たちの存在をわかり、その人たちへの感謝の気持ちが芽生えます
こんな経験を避けている人たちには、人の気持ちがわからず、往々にして傲慢な態度をとったりしてしまいがちになったりします
傲慢になると周りから人が去っていってしまいます
そうなる前に色々な経験をして、人としても成長をした方が豊かな人生を営む上で有意義になると思います
■シン・アリとキリギリス
さて、「アリとキリギリス」に戻りますが、一般に言い伝えられている話では最後にキリギリスがアリに見捨てられ亡くなってしまうという内容で、一見すると、アリが成功してキリギリスが失敗した事例のように見えてしまいます
本当にそうなんでしょうか?
人生というのは儚いものだという視点で見ると、キリギリスは自分の人生を幸せに全うするために、精一杯、夏の間にやりたいことをやった結果として、冬を越せなかったとも言えます
一方でアリは自分のやりたいことを我慢して夏の間に冬の準備をして冬を越すことができましたが、幸せな人生を送れたかという観点から見ると疑問が残ります
なぜなら、アリは冬を越すための準備に追われ、やりたいことを経験することはなかったと思われます(冬の間にしたかもしれませんが)
親の言っていることが、自分自身が親になって初めてわかるということと同じなのかもしれません
アリやキリギリスももう一方の経験をしていないので、どれが良かったのか知る由もありませんが、何を持って幸せかというのはその人本人次第になってきます
また幸せの定義はその人の経験によって大きく変わってきます
いろんな経験をしてその中で一番自分に合った幸せを見つけること、それが豊かな人生につながる気がします
今回の週末noteはいかがでしたでしょうか?
まぁ人生は山あり谷ありですよ〜
失敗から何を学び、その失敗をどう未来に繋げていくのかが大切かなぁと思っていますので、いろいろな経験から自分なりの幸せを見つけてください!
台風が来る前に備蓄の準備をしま〜す!
ではまた👋
※参考にした文献