いま日本に必要なのは「教育」ではなく「共育」
2月も終わりに差し掛かった日に、いきなりこんなニュースが飛び込んできました!
この話題でSNSが持ちきりです!すごいですね〜
さて、同じくニュースからですが、「SMAP×SMAP」や「めちゃ×2イケてるッ!」などを手掛けた放送作家の鈴木おさむさんが、今月末をもって引退をされるそうです
本人曰く、「老害」になった自分に気づいたことが引退するきっかけとなったとそうです
VRS(=一般社団法人バリュー・リノベーションズ・さの)時代に「老害」をテーマに書かせていただいたことがあります
「老害」の決まった定義はないのですが、「実用日本語表現辞典」によりますと
だそうです
ということで、今回のnoteは「老害」をテーマに書かせていただきます
■ジェネレーションギャップが老害を生み出す!
冒頭で紹介しました鈴木おさむさんの記事の中で、若い世代のインタビューが掲載されていましたが、「老害」のイメージとは異なる30代、40代から若い世代への指摘が指摘を受けた側からすると的外れになっているそうで、そういう30代40代の人たちを「ソフト老害」と呼ばれているそうです
生まれた世代で呼び方が異なるそうですが、ゆとり世代、ミレニアム世代、さとり世代、Z世代など色々ありますが、みなさん、全てわかりますか?
それぞれの世代で性格や考え方が異なるそうですが、近い世代であってもギャップがあるみたいです
まぁ、あくまでもそういう傾向の人が多いというだけで、その世代が全員、そんな性格であるわけではありません
育った環境や受けてきた教育が異なると、思考傾向ももちろん変わりますので、自分の考えが正しいと決めつけて、思い込みの正論で相手を押し込めることが「老害」への階段を登る一歩になります
まずは、相手の意見も聞かずに受け入れることができない人は、年齢に関係なく老害が進行していると思われるのでご注意を!
■言語の共通化が大切
いつまでも昭和・平成の時代ではありません
時代とともに社会環境は変化してきています
つまり、社会環境が変わると共に、「正しい」という価値観も変わっていきます
しかし、「老害」と呼ばれる人が陥りやすい傾向として、「自分が働き出した頃はこうだった」とか、「最近の若い者はなっていない」など言い、若い世代の意見に耳を傾けようともしない人がいますが、これこそ老害の極みです
特に会社の上司などで若い世代の部下に指導している時に言いそうな言葉ばかりですが、相手が理解し、行動に移させるように伝えることが大事であり、行動に移さないのは、相手が理解していないからなのです
そのことをわからない人たちがまだまだ多く、相手の責任を押し付けるだけで何の解決しようともせずに、問題を大きくしたりしてしまいがちです
また、相手が理解していないのに、自分の思った通りに動かないや行動に移さないと、指導した側はイライラしてきて、そのことからハラスメントの温床になったりしてしまいます
動かすことが大切であり、自分の「正しい」という価値観を押し付けて思い通りに動かせることが「正しい」わけではありません
価値観の押し付けは、若い世代から敬遠されるだけであり、口先だけでいい返事をしても行動に移していなければ、指導力がないと思われても仕方がないのです
言語の認識レベルを統一させなければ、問題の解決には導けませんので、ご注意を!
■いま必要なのは「教育」ではなく「共育」
先輩や上司は、社会人経験や勤務年数も長いため、新入社員などを「教育」したがりますが、一方的な「教え」は何もわからない初期段階では役に立ちますが、ある程度の時期が過ぎれば効果は半減してしまいます
それに一方的な教えから教える側も成長しません
なぜなら、人に教えることで自分自身の振り返りになり、また教えた側から質問を受け答えすることによって客観的に自分のことを見える機会が得られるからです
いまやDX(デジタルトランスフォーメーション)が推進されている時代ですので、若い世代に聞くことも増えてきています
自分はDXに頼らずともやっていけると言われる人もいるかもしれませんが、人口減少化社会に突入し、20年以上は生産年齢人口の増加は見込めない時代になってきていることを考えると、人で行わなければならない工数を少なくして生産性を上げていく必要があり、そのためにはDXを活用しなければ、到底太刀打ちできなくなります
そう考えると、DX社会に産声をあげ、IT機器に慣れ親しんでいる若い世代から学ばなければいけない時期が訪れると思われるので、いつまでも若い世代に教えてばかりでは状況をアップデートすることができません
その一方で、まだ自分の天下を維持したいのか、人の上に立ち経験を盾に若い世代に自分の価値観を正当化して、その考えを押し付けるのはまた違う話です
これからの時代、新しい環境が吹き寄せてくるため、どれだけ新たな息吹を受け入れることができるかが重要となるでしょう
そうなると、進歩を受け止めることができなければ、若い世代からは「老害」扱いをされてしまうと思われます
時代の潮流に乗り、これからの時代の変化を受け止めること、それがこれから大事になっていくでしょう
老いては子に従えという諺があるように、次の世代にバトンタッチをしなければいつまでも若い世代が中心の社会が訪れず、そのことでその地域やひいては国が衰退することになってしまいます
その昔では、若い世代に主導権を譲る時にでも、バトンを渡した大人たちは、その若い世代が独り立ちできるように、自分たちが培ってきた経験や知恵をバトンを相談にきた若い世代に教え、あとは若い世代のやり方に任せていたそうです
鈴木おさむさんの引退は、今の40代以降の人たちにそのことを警鐘しているのだと思います
共に育つ「共育」がこれからの時代に必要なことなのだと思います
書き終える頃に気づきましたが、今回の冒頭が大谷選手の話題でしたが、過去に「老害」をテーマに書かせていただいた時も大谷選手の話題で始めてました笑
何か大谷選手と深いご縁があるのですねwww