南方仁の心の散歩道No.6 本当の豊かさについて
今回は、「本当の豊かさ」について書きます。
私は、マインドフルネスな時間を過ごすことで、生活の中に幸福で「豊かな時間」を多くもつことができるようになってきました。
もちろん、嫌な気持ちで過ごすことも多々あるのですが・・・。
ところで、「本当の豊かさ」とはどのようなものなのでえしょうか?
山口伊久子さんは、著書「『今、この瞬間』を生きる マインドフルネス瞑想 ヨガ」の中で次のように述べられています。
「本当の豊かさ」とは何でしょうか?
それは、お金や物にあふれた生活でもなく、社会的に名誉ある立場にいることでもありません。「本当の豊かさ」とは、どれだけ「豊かな時間」を得られるか、過ごせるかということです。
マインドフルネス瞑想では、評価や批判をせずに、ただありのままの状態を観察することを繰り返して行います。
どのような状況でも、どのような状態に置かれていても、今、ここにいる自分に寄り添い、受け止めていきます。
瞑想を続けていくことで、自分の理想通りにならない過去でも未来でもない、「今ここにいる自分」と向きあう力を養っていきます。
すると、自分自身への共感力も高まり、慈しみをもって自分と接することができるようになります。
自分に対して思いやりをもって接することができるようになると、社会や他者に対して程よい繋がり(スペース)をもって関わることができるようになるのです。
「本当の豊かさ」の扉を開ける鍵・・それがマインドフルネスなのです。
どれだけ豊かな時間を得られるか・・・
私は、物欲の強い人間で、新しい物に興味があり、あれこれ買って試してみることが好きです。
何かの趣味を始める時も、まず、道具から入るタイプで、何もしないうちからあれこれと道具を買い揃えます。
そうやって道具を揃えたのに、肝心の行動が長続きせず、飽きてやめてしまった失敗経験がたくさんあります。
残った道具の山を見て・・・
惨めな気持ちになりました。
結論を言うと、物を手に入れてしばらくは嬉しい気持ちに浸ることはできますが、長続きせず、幸せで豊かな気持ちになることはできませんでした。
つまり、お金で幸せは買えないということです。
もちろん、お金は生きていく上で非常に大切なもので、ないと困るし、多ければ多いほど、心の余裕は生まれると思います。
でも、「100万円出すから、永遠に幸せな気持ちで暮らせるようにしてください!!」などと望んでも、それは叶わぬ願いだと思います。
日々の生活の中で、人間関係を中心として様々な悩み、苦しみ、怒り、悲しみが次々とわき起こってくると思います。
いくらお金があっても、これは避けられないことだと思います。
私は、今、退職しているのでお金の面では結構苦労していますが、マインドフルネス瞑想のおかげで、「今、ここにいる自分」と向き合うことができ、過去経験したことのない、幸せで豊かな時間を過ごすことができています。
「求めない、期待しない、依存しない、気にしない」の実践により、小さなことにも感動し、感謝することができるようになってきました。
これも、幸せで豊かな時間につながっています。
しかし、「本当の豊かさ」=「豊かな時間」にあふれた生活をする上で、私の前に立ちふさがる、大きな障害となる事柄があります。
それが「怒り」と「不安」です。
次回は「怒り」について書いていこうと思っています。