【プリズンライターズ】わかりやすい投資のハナシVol.4
※ 「わかりやすい投資のハナシ」の過去の投稿は、マガジンにまとめてあります。そちらをご覧ください。
前回までFX編でしたが、今回から株式投資(CFD含む)編を書きたいと思います。FXにしろ株にしろ覚える事も多く、基本から全てを話していては紙面が足りません。
基本的な事は株式投資入門などの書籍を見て学んで頂き、私は要点を絞って大切な事だけを解説したいと思います。
まず、株をやる上で投資スタンスをどうするか?で、1日で売買を繰り返すデイトレード、数日から数ヶ月のスイングトレード、何年も持ち続ける長期トレードなどがありますが、私は長期投資はオススメしません。
理由は不確定要素が増えるからで、リーマンやコロナショック、会社の不祥事などが発生する可能性が高くなってしまう為です。
こうした時にちゃんと対応し我慢ができるのはそこそこ資金に余裕がある人だけで、資金の少ない人は分散投資もやりにくいので長期投資は止めておくべきです。
資金が少ない内は、少なくても利益をコツコツ積み重ね、増やす手法が良いと言えます。
その中で必ずルールを予め決めておく事が大切です。
1.株は順張りで買う事
2.何%下がったら損切りする
3.何%値上がりした場合、または最高値から何%戻したら利益確定する
4.一つの銘柄に投じる金額の上限を決めておく
この4つのルールを予め決めてトレードすればそうそう負けはしません。
銘柄の選び方も大切ですが、業績発表が良くても下がる株もありますし、株に絶対上がる株はありません。
相場全体が上昇していれば殆どの株価上昇で儲かりますし、下げていて値上がりする銘柄を見つけるのは難しいのです。
1つ言えるとすれば、最高値や最安値をつけた銘柄はこのまま何度も更新しやすいと言えます。最高値の銘柄を買って追うのが一番儲かりやすいですし、最安値の銘柄がそろそろ安くなって止まるだろうと思って買っても、そのままずるずる下げ続け、塩漬けになるのは目に見えているものです。
私のルーティーンは、値上がり、値下がりのランキングを見て、全銘柄の株価を流してみます。最高値、最安値の銘柄や上昇、下落のパーセンテージが大きい銘柄を見ます。
これを毎日続けると、銘柄の動きが見えてきます。
そしてヤフーファイナンスと言うサイトで、値上がりや出来高急増のランキングを見ます。出来高急増した銘柄は何かしらの材料があると言う事で、普段の出来高より3倍以上に増えている時は相場が動くときです。
ストップ高になるような銘柄は出来高が急増するか急減します。
後者はストップ高が続くと出来高も増え、前の上昇時の出来高よりも出来高が減ると株価も止まりやすいと言えます。
どうして株価と出来高が動いたのか?をネットで検索し、材料があれば打診買いです。
株価と出来高分析はパンローリングから出ている矢口新著「出来高急増で天底のサインを探る」が良い本です。
最近は米国株が人気で、若者は日本株を買わずに米国株を買っているそうですが、米国株投資の本も沢山出版されています。
しかし、歴史的な円安が進み、現状では遅いと言えます。
米国株などは日本株と異なり、株から買えるのが人気です。
アップルの株だと100ドル(22400円1ドル140円)くらいで買えますが、米国がインフレを抑えるために利上げをしており、円安が進んでいますが、利下げに転じれば円高に振れやすくなり、仮に1ドル120円になれば19200円、110円だと17600円、105円で16800円に目減りしてしまいます。なので、外国株は円高の時に仕込むのが肝心で、円安時に売ると為替差益も生まれるのです。
市場全体の勢いは個別株の勢いを左右します。
相場全体が下げている時、個別株が上昇していてもよほどの材料の裏付けがなければ勢いは止まります。
ですので、相場全体の流れに逆らわず、相場が下げ続けているときは何もせず、下げ止まり上昇し始めたところで買うのは良いです。
また、プライム(旧1部)の勢いが良い時、スタンダード(2部)、グロース(旧マザーズ・ジャスダック)も連られる時と、連られない時があります。
こうした時は素直に勢いのある市場の株をやるべきで、他に業種ごとの勢いもしかりです。資金が増えてきたら 銘柄ぐらいに分散投資をして、利益が乗ってきて頭打ちになったら売る、そして次の株へと切り替えつつ、マイナスはだいたい10%~20%下げたら損切りをする。
これを繰り返すだけでも、利益は増やせるはずです。
資金が少ない内は4,CFDもオススメで、CFDはプライムなどの大型株などの有名な会社がメインで、米国株などの外国株もFXのように証拠金で5倍までの資金で個別株を購入できます。
決済はFXと同様、利益、損失の差額の決済ですので、資金が少なくて済みます。また配当もあり、レバレッジが効くので、資金効率も良いです。
ただ、マイナーな株がなかったり、株式優待はありません。
また、税金は株と違うFXと同じジャンルの20.315%が申告分離課税です。
CFDは他に指数(日経225など)や原油、金などがあらゆる商品をレバレッジをかけた取引が可能です。
ただ、レバレッジを掛けるので、FXよりも値動きが荒い事に気をつける必要があります。
海外の口座だとレバレッジも更に高い会社もあり、投資手法をマスターしてからやれば少ない資金でもそれなりに稼げます。ただし、海外の証券会社は返金に応じないような詐欺会社もあり、大手のメジャーな会社以外は気をつける必要があります。
会社の情報は会社四季報で見る事になりますが、株価以外にPBR,PERなどの指標があります。
中でもROEは資本に対してどれぐらい効率よく稼いでいるか?を表した指標で、重要視されますが、ROEだけではなく、ROAも一緒に見て、ROAも高い会社の方が良い会社だと言えます。
ROEは資本が少ないと高めに出てしまうので、ROEが高くても、資本(株式資本比率)が少ないとROAも低くなります。
ですので、ROAが高い会社は稼げていると言う事です。
株をやるならNISAや投資信託でiDecoをやるべきです。
税制的に20%の非課税の恩恵は大きいですし、iDecoとNISAをうまく使い分けてやる事をオススメします。
今年岸田首相はこの2つの制度を見直して拡充させると言っているので、使わなきゃ損です。
投資信託は株と違って少額から買えますし、少ない資金でいろいろな商品をパッケージしたものに分散投資できるメリットがあります。
デメリットとしては良く良く見ないと?な商品もありますし、手数料としてのコストが掛かる点や、仕組みが分かりにくいものがある点です。
キーポイントとしては、資金の流入が続いているファンドで、規模が大きめの所(ただし、ファンドの立ち上げ時から規模の大きい商品はあまり良くない)を選び、資金流出が続いているファンドはやめておくべきです。
ただ、投資信託にしろ株にしろ自分で考えたり調べたり上でやるべきで人がすすめた物は買わない事です。
投資をコツコツ続ける事、老後の生活が豊かになるか否が決まります。
年金なんて国民年金だけだと40年納めても月6万5000円(満額)しか貰えません。では足りない分はどうするのか?を真剣に考えておかないと老後に苦労するハメになります。
無知でいる事の損失は刑務所には入って気づく事も多いのですが、知る事で対処できるのです。学ぶこと(リスキリング)の重要さをやっと国も気づいて、これからやるそうですが(笑)
学校だけで学べる事はほんの一部です。知らなくて当然なのです。
自分の武器になるか否かはまず知って学んで実践する事が大切です。
最初からうまく行かなくて当たり前です。でも実際にやって練習すれば皆うまくなってゆくものです。投資には損はつきものです。
その損を抑えながら利益をコツコツ積み上げてゆく事で、社会で実践する事が大切です。
投資にはリスクがつきもので、売買の判断はご自身で行ってください。
つづく
【PRISON WRITERS】投稿へのサポートに関して/ 心が動いた投稿にサポートして頂けると有り難いです。お預かりしたお金は受刑者本人に届けます。受刑者は、工場作業で受け取る僅かな報奨金の1/2を日用品の購入に充てています。衣食住が保障されているとはいえ、大変励みになります。