
YouTube - The Kulture Study: JUST B 'Tick Tock' MV リアクション & レビュー(2021.10.30投稿)
英語→日本語訳:えりぃ Twitter @JUSTB_wayaku
<まえがき>
前回のDamageのレビュー(和訳記事)に引き続き、今回もミッキーおじさんの登場です。なぜ私がミッキーおじさんと呼んでいるかは前回の記事をご参照ください。理由は単純ですので全然期待しないでください。
ユーチューバーのリアクション動画というのは、すげーやべーかっけーおーまいがーの繰り返しで終わってしまうことが多いですが、ミッキーおじさんは違います。今回もTick Tockのある部分を取り上げて、この曲の魅力とJUST Bの揺るがぬ実力について詳しく解説してくれました。話し言葉を翻訳する時は、文の構造の不完全性が醸し出す『ライブ』ならではの雰囲気も伝わるように苦心している(正直、うんうん唸ってる)のですが、それもあわせて十分にお伝えすることができたなら、とても嬉しいです!
<以下抄訳>
今回はJUST Bの『Tick Tock』をレビューします。
デビューからわずか数カ月という、かなり早いカムバックですね。
デビュー曲『DAMAGE』は素晴らしい曲でした。
ということで、今回の曲も楽しみです。さっそく観てみましょう。
(MV再生)
なるほど。
感心しました。どの点に感心したか。
まず、JUST Bはデビュー当時から、サウンドやコンセプト自体には、特に目新しい点は見られません。
では、どのように他グループと差別化を図るか?かっこよくて、ディストピア風で、Sci-fiというのは、ボーイズグループの間ですでに使い古されたコンセプトです。(Tick Tockの)曲自体も、同じような曲は具体的には思い浮かばないですが、どこかで聞いたことがあるようなサウンドです。
それではどう差別化するか?その点で、JUST Bは上手くやり遂げました。
差別化のポイントは、曲の一連の流れをどのように展開させるか、どのように『遂行』させるかなのです。
もう一度観てみましょう。
(一番が終わって、三角形のフォーメーションになって曲調が変わり、DYが歌うところ)
この部分、(サイレンのような高音でミッキーおじさんが言っているところ 5:47の部分 )うぅぅぅぅと円を描くような曲の持って行き方がとてもイイです。こういうちょっとしたタッチが、あちこちに見られるのはいいですね。こういうのは他のグループではほとんど聴きませんね。グループのせいではなくプロデューサーの問題にすぎないのですが。
次に、このゴヌのパート(コントロール!のところ)の直後のプリ・コーラス(サビ前)の部分ですが、さあ、次はドロップ(EDM用語で一番盛り上がる部分)の部分が来るぞ。いや、ちょっと待って。これは最近流行りのアンチ・ドロップのコンセプトとも違う。普通、ドロップが来る前の瞬間は息継ぎしたくなるというか、ドロップが『よし来るぞ!』と予期できる感じなんですよね。アンチ・ドロップの手法はTRI.BEの『Would You Run』で見られましたが、ここではそれとも違います。
この曲では、さあ、次にドロップが来るぞ!と予期できないまま(ゴヌのコントロール!を受けてベインに続く部分)、『こうやるぞーこうやって歌っとるぞー♪(ミッキーおじさんが節を付けて歌っている箇所 7:30辺り)』と、ゴヌの直後に流れるように続くわけです。
わぁ(感嘆の溜息)
そしてようやく息を止め続けるような状態から解放されて曲が再開します(イムジの部分)。
この一連の流れ、実に上手いですね。
この後、サビが始まります。
いやあ、実にイイですね。
(MVを停止させる)
さて、Tick Tockですが、私の採点は10点満点中8点です。
DAMAGEの曲に関しては文句なしに10点でした。ただし、それは単に私が好きな曲調だったからにすぎません。私の個人的な好みということです。
ただ、DAMAGEはMVも、もっと派手でインパクトがありました。
一方、Tick TockはMVに関しても、たとえばこの黒いユニフォーム。私はJUST Bが全員同じ衣装を着て統一感を図るというやり方が好きなのですが、それでもこれはちょっと退屈ですね。MVのセットも前曲より予算はかけていると思いますが、アイデア自体に目新しいところは見られません。次のカムバではMVの面でも、もっと革新性が欲しいところです。
Tick Tockは、Damageが華やかなインパクトで築いた基盤にさらに積み上げたもののようには感じられませんでした。Tick Tockはどちらかというと、とにかくカムバをすることが大事で、まあMVもそこそこに、といったように感じられました。それが私の唯一の苦言です。
でも、曲は素晴らしいし、グループは才能もあります。
というわけで、
曲が9点
MVが7点で
総合8点、7.5-8点というところでしょうか。
次回のカムバはもっと派手にインパクトの強いものを見せてくれることを期待しています。