ガリレオ
つい最近、iphone のApp Storeに萩尾望都が書いたガリレオガリレイの話がアップされていた。
僕はこの話が大好きだ。
地動説を唱えたことで異端裁判にかけられ、自分の説を覆して「それでも地球は回っている」と呟いたガリレオ。
ジョージ秋山の「浮浪雲」にもこの話が取り上げられたことがあった。
「ガリさん(ガリレオ)は素晴らしい人です」という父(浮浪)に対し、子はこう反論する
「そうかな、かっこ悪いよ」
「命惜しさに自分の考えを変えたんだよ」
「そんなのは男らしくないよ」
そんな息子に、浮浪はにっこり微笑んでこう答える
「ガリさんが素晴らしいのは、命の重さを知っていることです」
「命の重さに比べれば、地球が太陽の周りを回ってるかどうかなんて大したことではありません」
…浮浪雲のこの視点がほんまに好き。
軽やかだなぁと思う。
今必死こいて守ろうとしているものが、一体どれほどの価値があるのかというのは、時々立ち止まって考えた方が良い。
もう、一番いらないのはプライド。親のプライド。
2週間前から息子とポケモンカードバトルを始めたのだが、もう勝てなくなってきた。
2日続けて完勝し、2日続けてマジ泣きさせた日のことが遠い昔のことのようだ…
昨日などは試合的には完敗しながらも息子の反則を見つけ出して、半ば無理矢理に反則勝ちを得て大喜び。そんな親って…
もう、認めよう。
息子の強さを。
その上でもう一度、勝つ!
ちなみにローマ教皇がガリレオ裁判の誤りを認めてガリレオに謝罪したのは、1992年、ガリレオ没後350年後であったとのこと。
こういう壮大な話が本当に好き。
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