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わたしと水彩絵描きとの出会い

 こんにちは。日々のきらめきを見つけて水彩で描き留めて、水彩きらめき帖を作っているすぎやまりえです!小さな絵と小さな文章で日々のキロクをして暮らしています。

 今日はわたしと水彩絵描きとの出会いをお届け!それは子育てが始まり、自分が自分じゃないような、そんな感覚になってきた時のこと・・・

 幼い頃から絵を描くのが好きでした。高校進学、そして大学進学を考えるときは、いつも「美術系やデザイン系へ進んでみたいなー」そう思っていました。だけど、才能もなければ熱い情熱もないわたし。あっさり諦めて作業療法士の道に進み、就職しました。そして、気づけば絵筆からは、遠ざかっていきました。 

 そのうち結婚し、愛しい娘を授かりました。幸せなはずなのに、どこか心に空洞を感じる日々…

 まだ寝てる時間も多い赤ちゃんの娘の寝顔をみながら「なんか…なんかしたいなぁ。なんか楽しいことないかなぁ。」そんなことを思っていました。

 またある時はベビーカーを押して公園を散歩してる中、ふと頭に浮かぶイキイキしてる人の顔を思い出しては「あの人はこれがあっていいな。あの人はこんなことしてていいな。わたしには何もないもんなー。」そう心の中で呟いたり。

 家でお皿を洗いながら「あーぁ、なんかないかなー。」日々そう思いながら過ごしていました。

昼寝をして相手をしてくれない娘



この時は人と比べては落ち込み、心の空洞はポッカリ空いたまま冷たい色が深くなっていったんです。

娘が1歳を過ぎて、そんな気持ちの日々が続いたある日、「そういえば絵を習ってみたいと思っていたんだ。ちゃんと教室で習ってみたいなー」そんな気持ちを、思い出しました。

 そこから札幌で開催されている絵描き教室を毎日探し、ある日のInstagramで目を惹かれる絵を発見!「わたしもこんな絵を描いてみたい!!」とっても素敵な教室に出会うことができました。

 これが「ペンと透明水彩絵の具で描く」ペンスケッチとの出会いでした。この手法は、下書きなしの一発描きでペンで好きなヒトコマを描き、透明水彩絵の具で着色していく、というもの。これまで絵は下書きするもの、と思い込んでいたわたしにとって「下書きしないなんてすごい!どうやって描くんだろう。わたしも描いてみたい!」久しく忘れていた胸の高鳴りを感じました。


2016年4月 教室で初めて描いた水彩の絵


そしていざ勇気を出して教室に参加!思うように描けないことも多かったけど、それでも楽しくて、暗く冷たかった心の空洞も、だんだんとあたたかくなっていきました。そのうち絵を描くことが、わたしの心の支えにもなっていきました。

 まだ幼い娘の昼寝姿を描いたり、捨てるに捨てられないファーストシューズを描いたり、娘の好きなぬいぐるみを描いたり。子育ての合間に描いた絵は、今でもとてもいい思い出です。


娘のちっちゃい靴、最高にかわいかったな!11cmだって!!キュ〜ン


 スケッチ教室は2〜3年、通える時に通いました。その後も自分なりに細々と描き続け、バッグの中には必ずペンとスケッチブックを持ち歩くようになりました。ただ…「よ〜し、描くぞ!」と意気込むものの、いざとなると

「どこからかこう…」「失敗したらやだ…」「あ、人が来たから描けない!!」

なんて思いながら、真っ白いスケッチブックを真っ白いまま持って帰る、ということをたくさんしてきました涙

 ペンと水彩絵の具に出会い、「描きたくても描けない!」を繰り返し…気がつけば9年近くが経っている!

 この約9年間いつもいつも試行錯誤し、よーーやく最近になって、「あ…これなら描けるかも?」という自分スタイルを少しづつ見つけていきました。「描きたいときに描ける!」が叶う瞬間が多くなってきて、その時の爽快感とうれしさったら…!

 その方法とは簡単にいうと、手のひらサイズの紙に、描きたいものを描き、ノートに貼って小さいメモを添えていく、という方法です。散歩中に見た植物やおいしいスイーツなど、自分の心がきらめいたものを、描いて、貼って、手帖に1ページ1ページ残していく。

わたしはこれを"水彩絵描きのきらめき帖"と名付けました!

カフェで描きたいときに描けた!9年の変化。絵の具と筆は9年前から同じの使ってるよ!


 次からは、絵を描く楽しさや描く視点、シンプルだけど奥深い、そんなきらめく水彩絵描きの世界をお伝えしていきますね!

 このきらめき帖をめくりながら思うことは、どんな日もどんな時でも、わざわざ遠くに探しに行かなくても、自分の心がきらきら動く瞬間は手を伸ばせば届くすぐそばに、たくさんあるということ。わたしの足跡が詰まった、ここでしか読めない自分の物語。あなたもそんな自分だけのきらめく物語を1ページ1ページ綴じて、一緒に形にしていきませんか?

次回は道具の紹介をお届けします。どうぞお楽しみに!

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