見出し画像

今、世界で一番儲かっている企業はどこだ?!!

こんにちは。

先日、日経新聞を見ていたら、私が好きなテーマである世界で一番儲かっている企業の、あるランキングが載っていました。
「決算ランキング 米アルファベット首位 世界企業の最終損益改善額1〜3月 バークシャー、アップル株で評価損」(2024/6/1 日本経済新聞)

これをもとに、他に2024年の時価総額のランキングなども比べながら、このテーマを見ていきたいと思います。

まず、日経新聞で掲載していたランキングとは、「最終損益」ではなく、「最終損益の改善額」のランキングでした。詳細には、QUICKなどの5月22日時点のデータをもとに、世界の上場企業約2万5000社の業績を集計し、1〜3月の「最終損益の増減額・減少額」したものだそうです。

それでは見てみましょう。
1位 アルファベット
2位 アマゾン・ドット・コム
3位 メタ
4位 韓国電力公社
5位 サムスン電子
6位 マイクロソフト
7位 SKハイニックス
8位 ジョンソン・エンド・ジョンソン
9位 インベスターAB
10位 PDDホールディングス


1、2、3、6位の企業は、いわゆる「GAFAM」の中の4社なので、元々規模が大きいITテックの4社が今年も業績が良い状態である、ということかと思います。ただ、「GAFAM」の中でアップルの業績だけがあまり良くなかったようですね。

具体的に、1位のアルファベットでは、純利益が236億ドル(約3兆7000億円)と前年比57%増加し、過去最高だったということです。すごいですね。その原動力は動画共有サービスのネット広告事業とGoogleクラウドの事業だったようですね。

2位のアマゾン純利益が104億ドルで、前年同期の3倍になっています。比率ではアルファベットを抜いていますが、このランキングは利益の増価額でとっていますので、2位となっています。こちらもAWSが寄与したようです。

3位のメタの純利益も前年同期から2.2倍の123億6900万ドルでした。利益額だけでいけば、アマゾンより上ですね。アルファベットと同様にネット広告事業が伸びたとのことです。

6位のマイクロソフトは増減額ランキングでは6位ですが、純利益額は219億ドルですから、1位のアルファベットに次ぐ大きな利益をあげています。その原動力は同じくクラウドサービスのアジュールとオープンAIと連携したAIサービスのようです。

ちなみにアップルの1-3月決算を見ると、純利益が前年比2%減の236億3600万ドルでした。増収ではないためランキングからは外れましたが、それでも利益額はアルファベットと変わらない規模のようです。ランキングに入っていないとはいえ、儲かっていますね。

それ以外でいくと、生成AIやクラウドを支える基盤である半導体企業の伸びが現れました。株式市場ではNVIDIA(エヌビディア)の勢いがものすごいですが、この利益増加ランキングでは韓国のサムソン電子とSKハイニックスがランクインしました。両者ともに生成AIの稼働に欠かせない「広帯域メモリー(HBM)」の需要が伸びたとのことです。両者共に今後、さらにHBMの需要が伸びるため、供給能力を3倍にする予定のようです。

他のランキング企業も見ていきましょう。

まず、なぜか4位にランキングインしている韓国電力公社について、こちら1-3月が5959億3500万ウォン(約655億円)ですが、前年同期がマイナス4兆9112億3300万ウォンと潰れそうなくらい悪い業績でしたので、その反動となってます。

8位のジョンソン・エンド・ジョンソンについても、1-3月利益は53億5400万ドルとなり、前年同期比から黒字転換したためにランキングしたものと思われます。

9位のインベスターAB(インベストール)はスウェーデン、ストックホルムに本社を置く投資会社のようですね。

10位のPDDホールディングスはECプラットフォームを運営する中国企業です。

さて、このような利益増加率のランキングではなくて、利益額自体のランキングを調べてみました。こちらは2023年のものです。
1位 サウジアラムコ
2位 アップル
3位 バークシャー・ハザウェイ
4位 マイクロソフト
5位 アルファベット
6位 ガスプロム
7位 JPモルガン・チェース
8位 エクソン・モービル
9位 ICBC
10位 チャイナ・コンストラクション・バンク

(Statista Webページより)

トップのサウジアラムコの2023年の利益額は2474.3億ドルという、途方もない年間利益をあげています。ちなみに1-3月の利益は前年同期比14%減、それでも272億ドルですので、額だけでいけばGAFAMの上をいっています。

そして、アップルは文句なしの2位、GAFAMについては4位がマイクロソフト、5位がアルファベットと続いています。
逆に、利益額でいくと、メタは22位、アマゾンは34位と圏外です。

石油ガス関連では、ロシア制裁にも関わらず、6位にロシアのガス会社ガスプロムが挙がっています。そして、世界の石油市場を牛耳るエクソン・モービルも相変わらず強いですね。

中国系では、9位の中国工商銀行のICBC、そしてチャイナ・コンストラクション・バンクが利益をあげているようです。

投資会社では、3位のバークシャー・ハザウェイが強いですね。
投資銀行のJPモルガン・チェースも2023年は業績が良かった様です。

さて、最後は株式市場からみる2024年の時価評価ランキングをみてみましょう。
1位 アップル
2位 マイクロソフト
3位 サウジアラムコ
4位 アルファベット
5位 アマゾン・ドット・コム
6位 NVIDIA(エヌビディア)
7位 メタ
8位 バークシャー・ハザウェイ
9位 テスラ
10位 Eli Lilly and company

(STARTUPS JOURNALウェブページより)

株式市場の評価をみると、GAFAMサウジアラムコが圧倒的に高い
ですね。
そして、株価でみると、成長を評価されているのが6位のエヌビディアと9位のテスラですね。両者ともに、そのうち利益の方のランキングでもトップ10に入る日が来るのかもしれません。

10位にランキングしたEli Lilly and company(イーライリリー)は米国に拠点を置くグローバルな研究開発型製薬会社のようです。株式市場でこれだけ株価が上がっている理由は、糖尿病薬と肥満症薬の需要拡大に対する期待がすごいようです。

以上、世界で一番儲かっている企業の話でした。

それでは。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?