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ドブロヴニクの旧市街に滞在(2024.7)! おすすめポイントなど紹介!!

こんにちは。

先日、東欧クロアチアの名勝地ドブロヴニクに行ってきました。ウィーン経由でしたが、ウィーンからは飛行機でわずか1時間半ほどです。しかし、日本からだとウィーンまで14時間(帰りは12時間)ですから、全体の行程で考えるとそれなりに遠いですね。

さて、ドブロヴニク空港に着くと、事前に予約したタクシーに乗り込み、車で30分ほどで目的とする旧市街の高い城壁が見えてきます。城壁に近づく道は細い一方通行で、車は渋滞しています。この後、レンタカーを借りるつもりなので、このような交通渋滞だと旧市街に近づくのは難しそうですね。

渋滞を抜けると、ようやく旧市街の入り口「ピレ門」に到着しました。車の外に出ると、この時期、夏の強い日差しに照らされます。ピレ門は旧市街の西の入り口になり、以前は門の前にある木製の跳ね橋は、日没になると鎖が巻き上げられていたようです。

そして、今回宿泊するアパートメントに向かいました。ここで最初のポイントですが、ドブロヴニク旧市街に滞在する場合、ホテル宿泊よりもアパート宿泊が一般的です。

1. アパートメント滞在

多分、グループツアーの場合、近くのヒルトンホテルや海の近くにある、少し離れたベルビューやエクセルシオールホテルになると思いますし、ガイドブックにもそう書いてあるのですが、個人旅行の場合はアパートメントがおすすめです。

旧市街を歩くとわかるのですが、旧市街の膨大な建物には、現在、住んでいる方よりもアパートとしてバケーションレンタルにしている部屋のほうが多いのではと思わせるくらい、あちらこちらにアパートメントの表示があります。
多分、これは、電子錠の普及で、管理者がいなくても、電子錠の番号を利用者に知らせるだけで、自由に部屋が貸せるにようになったからではないかと思います。
また、我々、旅行者にとっては、旧市街で朝から夜まで昔ながらの街の雰囲気に浸りながら滞在できるため、非常に利便性は高いと言えます。

さて、今回、滞在したのは「Dream Apartment」という、ピレ門からわずか5分ほどのレストランの上にある部屋でした。入り口の電子錠はあらかじめ教えてもらった番号を打ち込むと解錠し、また、オートロックするというものです。中に入るとロビーとしてのソファなどがあり、すぐに階段が上に続いています。

このアパートメントは2階、3階、4階をそれぞれ一部屋づつ貸しているようです。我々の部屋は3階にあります。このようなアパートメントタイプの宿の唯一の欠点はエレベーターがないことです。ただ、苦労するのは、チェックインとチェックアウトの時だけで、それ以外の通常利用時には階段の上り下りは特に問題はありませんでした。

そして、気になる部屋の中は、まず広いですね。10畳以上ある広いダイニング、リビングと、こちらも広めの寝室の2部屋、そして、何より内装が素晴らしい。旧市街の建物は基本的に石が露出している造りですが、部屋の内装としても壁は石が露出しています。ただ、表面をコーティングしているようで、崩れてくるようなことはないようです。



それ以外の内装や装飾品のデザインは、メチャモダンにまとめられています。つまり、中は普通のホテルの部屋以上にモダンな作りにリフォームされているわけです。また、部屋の清掃もきちんとされており、ベッドメイキングも問題ありませんでした。こうした経験からも階段での上り下りを許容すれば、アパートメントはドブロヴニク滞在にはおすすめ、いや旧市街の探索を考えれば必須かと思います。

ガイドブックにあるようなホテルは旧市街から離れた場所にあり、朝や夜はわざわざ遠いホテルに戻る必要があるため、利便性は劣ります。私も最初はそれでも(駐車場もついている)ホテルを希望していましたが、今回アパートメントに滞在して、その考えを改めました。お値段も我々のアパートメントの場合、1泊5万円程度です。例えば、booking.comで探せば、旧市街のアパートメントは沢山、検索で出てきますので、ドブロヴニクに行かれる方は、是非、良いアパートを探してみてください。

さて、次にドブロヴニクの旧市街ポイントをわかる範囲でご紹介します。

2. 城壁一周

まず、ドブロヴニク旧市街で最優先で行くべきは「城壁一周」です。旧市街の特徴は、街の周りが高い城壁で囲まれていることです。日本のお城のように、城壁がお城ではなく、街全体の周りにあるということです。これは日本ではあまりみられない光景です。

例えば、海に面した城壁そばにある建物の2階、3階から見えるのは、海ではなく、城壁しか見えないはずです。「進撃の巨人」の街のようなイメージです。そして、現在は、この街を取り囲む城壁の上に遊歩道を設けて、観光客はその高さから、街の内部、そして、街周囲の風景を楽しむことができます。それが「城壁一周」です。

城壁への登り口は3箇所あります。どこからでも城壁の登ることができますが、城壁上へのエントリーにはお金が必要です。今回、我々は城壁のみでなく、他の旧市街スポットへも共通で入れる「ドブロヴニクパス」(1day 35ユーロ)を知人に買ってもらい、それを使って、城壁上にエントリーすることができました。

城壁は1周2キロメートルほどです。我々はゆっくりと時間をとってまわったため、2時間半ほどかけました。また「城壁一周」を楽しむ時間帯ですが、夏のシーズンには朝か夕がよいでしょう。我々は17時から2時間半「城壁一周」を楽しみました。ちなみに、今のシーズン、ドブロヴニクの日没は午後8時半ですので、ちょうどよかったです。

城壁上もなぜか城壁の高さが異なるのか、アップダウンがあり、また各所に塔や砦のような見晴すことができる場所がありました。そして、海の前のあたりには、カフェやアイス販売などもあり、ゆっくりとドブロヴニクの風景を楽しみながら歩くには非常に良いコースとなっています。美しい写真スポットもたくさんありますよ。


ちなみに「ドブロヴニクパス」には、旧市街の中で入れる博物館や史跡などがあり、ワンデイという制約はありますが、そうしたものも見て回りました。

3. 路地

さて、このドブロヴニク旧市街のおすすめポイントその2は「路地」です。簡単に言うと、この旧市街の「路地」全ての場所が「絵」になる、言い方を変えれば「映える」です。基本的に、旧市街は車は通れないほど建物と建物の間の路地は狭いのですが、地面が石畳、建物の壁も石積み、そして窓が深緑系で統一されていて、間違いなく別世界、別時間にスリップしたような気分になります。

そして、何より旧市街の路地は、あらゆるところに複雑に入り込んでいます。また、高低差もあるため、階段を登り降りするところもあり、迷路のようです。「ドブロヴニクパス」で博物館や史跡に行く際も、目的地に行くまでの間、「路地」を歩くことが最高にワクワクしました。

ドブロヴニク旧市街の魅力は、もしかしたら、こうした「路地迷路」を思いつくまま歩くことなのかも知れません。もちろん歩き疲れた時やお腹が空いた時のレストラン、カフェは無数にあります。なぜなら、こうしたレストランやカフェの席のほとんどは路地に面しているか、路地そのものなのです。




続いておすすめレストラン情報を紹介します。

4. おすすめレストラン

我々が行った中で、これはもう一度行きたい、という、いわゆる「おすすめレストラン」を紹介します。これ以外にも、紹介はしませんが、美味しいピザ屋さんや欧米風お寿司をテイクアウトできる店、朝ご飯に必須の24時間営業のパン屋さんなどもありましたよ。

Gradska Kavana Arsenal
旧市街の城壁の下から、旧港と呼ばれ、以前は交易船が停まっていた海に面した場所に面しており、港の建物の吹き抜け内部がこのレストランになっています。とにかく海に面しているロケーションが最高で、アクセスも容易なお洒落なレストランです。シーフードが絶品ですが、路地のレストランよりは値段は若干お高めです。我々が行った時はオンシーズンということもあり、夜はフルブッキングで、ランチで飛び込みで入ることができました。


DUBRAVKA 1836 RESTAURANT & CAFE
こちらはピレ門の近く、城壁の外にあるレストランですが、遅めのディナーで利用しました。とにかく風が吹き抜けていて、気持ち良いオープンレストランです。料理はシーフードもお肉もあり、美味しかったですね。とにかくいるだけで気持ちがよくなるお店です。https://www.nautikarestaurants.com/dubravka-restaurant-cafe/



Restaurants in Prijeko street
旧市街にはものすごい数の小規模レストランがあります。適当に路地歩きをしていても、至るところにレストランが路地にテーブルを出しているため、食事に困ることはありません。そんな旧市街でひときわ美味しい路地レストランが密集しているエリアとして、フランシスコ会修道院横のプリェコ通りという狭い路地がおすすめです。
とにかく狭い路地に様々な小さなレストランの色とりどりのテーブルと椅子が置かれています。さらに、驚くことに、それぞれのレストランの料理が高級店なみのクオリティなのです。

https://www.alamy.com/stock-photo/prijeko-street.html?sortBy=relevant

我々がランチをしたシーフードのレストランも席数は路地に10席くらいしかない(ウェブサイトを見ると2階にも室内席があるようですが、やっていないようでした)のですが、料理はどれも絶品でした。
Konoba Carpacio
お店のFacebookページに動画ありましたので紹介します。
https://www.facebook.com/reel/856147509718061


Restraurant 360

こちらは城壁一周の時に見えた、海に面した崖沿いにテラスが張り出している絶景レストランです。入りたかったのですが、残念ながら行けませんでした。ここはミシュラン一つ星の高級レストランで、ディナーは1ヶ月前から予約が一杯だそうです。お値段も上に紹介したレストランの倍以上(たぶん食事だけで1人最低1万円くらい)はするので、行かれる方は気合いを入れて行った方が良いでしょう。
私も、また来る機会があれば、この絶景高級レストランも一度は予約して食事したいと思いました。


5. スルジ山からの絶景


旧市街からピレ門を出て道を少し上がっていったところにケーブルカーの乗降駅があります。このケーブルカーは旧市街を見下ろすスルジ山の頂上付近まで運んでくれます。乗車賃は1人30ユーロほどです。
我々の中に、今回、シニアの方がいたので、ピレ門からケーブルカー乗降駅までタクシーを捕まえました。ちなみに、このケーブルカーは日本でいうと、ケーブルカーではなくロープウェイです。このロープウェイrope wayという英語が曲者で、こちらは実は和製英語なんです。

以前、そのことを覚えていたにも関わらず、すっかり忘れていて、今回、タクシーの運ちゃんに必死にrope wayと言っていたら、全く通じず、cable carと言い直したらすんなり通じました。欧米に行かれる皆さん、ご注意ください。

さて、タクシーでピレ門まで、お馴染みの渋滞の中を行く時に、運ちゃんがこんな提案をしてきました。もし、ケーブルカーでスルジ山に行く目的が、山の上からみた旧市街をみることであれば、ケーブルカーに乗ると1人30ユーロ×人数でこれこれになる。だけど、このままこの車で絶景ポイントに行って、この先の橋の上の絶景ポイントまで加えて、ピレ門まで戻ってきたら、それより安い金額でプチ観光してあげるよ、と。確かに、彼が言うようにケーブルカーに高いお金を出して乗る目的はスルジ山の高いところから旧市街の絶景を見ることです。さらにはシニアの方もいるため、このまま車を使って絶景をみて、ピレ門まで戻ってくるのであれば、彼の言う提案はケーブルカーを使うよりも良い案かもしれません。

我々は、この提案を吟味した後に、旅にはこうした変更サプライズもあって良いだろう、という考えで、彼の提案通りお願いすることにしました。
すると、まず車はスルジ山のケーブルカーで登る山頂には行かずに、同じくらいの高さのポイントで車でしかいけない絶景ポイントに案内してくれました。
そこからは旧市街が、よくあるドブロヴニクの宣材写真のような絶景が見れました。また、ちょうど良いので、運ちゃんに我々全員の写真を撮ってもらったりもできました。その後、運ちゃんの言うドブロヴニクの川を渡る大きな橋沿いの絶景ポイントにも行ってもらいました。そして、1時間ほどでピレ門に送ってもらいました。

この提案に乗った理由のひとつは、当初、スルジ山ケーブルカー上のパノラマレストランで食事をしようと考えていましたが、電話してみたところ、こちらも予約が一杯で取れませんでした。そうであれば、行って帰ってくるだけなのでタクシーの方が利便性が良いだろうという考えもありました。

このように、スルジ山からの絶景ポイントに行くには、次の3つの方法があるので、ご検討ください。

1. ガイドブックにあるように、ケーブルカー(1人30ユーロ)で山頂まで、もしパノラマレストランに入れれば、この方法がベスト

2. 今回のように、タクシーの運ちゃんに相談して、車で行けるスルジ山の絶景ポイントに連れていってもらう。金額的にはケーブルカーよりも安くなるはず。我々のようにシニアの人がいる場合は便利。

3. レンタカーを借りて、レンタカーで行ける絶景ポイントやケーブルカー山頂まで行き、自由に行動する。

以上が、今回のドブロヴニク旅行からのおすすめポイントと情報になります。これからドブロヴニクに行くことを考えている人の参考になれば幸いです。

「アドリア海の真珠」と呼ばれるドブロヴニク旧市街は、今でも残る城塞都市にそのまま滞在できるところが最大の魅力です。それは、まるでタイムスリップしたような感覚になります。


是非、これからの旅行の目的地のひとつにどうぞ!

それでは。

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