ノヴァーリス「聖歌」
不安で暗鬱な時を過ごし
心が萎えそうになるとき、
病いに打ち負かされ
不安が心を蝕むとき―
愛する人たちが悲嘆や苦悩に
打ちひしがれるさまに思いをいたしても、
雲がわたしたちの眼差しをさえぎり、
一条の希望の光も射さないのです―
ああ、そんなときこそ、神は此方に身を傾けたまい、
神の愛はわたしたちに近くなるのです。
そんなときこそ、わたしたちが彼方を憧れ慕えば、
眼前に天使が立ちあらわれ、
新たな生命の杯を差し出し、
わたしたちの耳に勇気と慰めをささやきます―
だから、愛する人たちにも安らぎをと願う
わたしたちの祈りはむなしくないのです。