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資金調達記念!〈Printio〉のCEOが語る「工場を営む家業を飛び出して、スタートアップを始めた訳」
全国の専門工場に小ロット生産を頼めるオンデマンドプリントサービス「Printio」を展開する〈株式会社OpenFactory〉の代表をしている堀江賢司です。家業の「布の染色工場」を飛び出して、スタートアップを立ち上げています。
そして、そんなスタートアップ会社が〈 New Commerce Ventures 株式会社 〉、〈愛知キャピタル株式会社〉、〈株式会社アルファ〉、個人投資家の方を引受先としたシードラウンドの資金調達を完了したことを本日付けでプレスリリースにて報告させていただきました。
(調達の内容に関しては、こちらのプレスリリースをご覧ください)
このnoteでは、家業の中ではなくなぜスタートアップを選択し、Printioが目指す世界を信じ、調達をしたのかについてまとめます。
<Printioの目指す世界>
昨今の市場では、顧客ニーズの多様化への対応や、持続可能なものづくりへの意識が高まっており、在庫をもたないモノづくりのオンデマンド化へのニーズが高まっています。
世界に目を向けると、アパレル全体にしめるオンデマンド製造の割合は2.3%。2022年から2030年にかけてCAGR(年平均成長率)はアメリカ市場においては24.7%を超えて、さらに伸びていくと言われています。
現状の日本には小ロットオンデマンド生産サービスは少なく、その理由は製造工場のデジタル化の遅れです。
日本は中小規模の工場が多く、ソフトウェアへの投資が遅れており、Webからの受注やオンデマンド生産に対応できません。オリジナルアイテムを作りたい事業者はロットでの発注が必要で、必要かわからないまま在庫を持ち、在庫の保管や廃棄に悩まされています。
〈Printio〉は、ものづくりの民主化を目指しています。全国の印刷工場で小ロット短納期なオンデマンドプリントを多様な事業者のサービスに導入することで、必要なものを必要な時に頼め、無在庫での販売配布を実現していきたいと思っています。
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<家業の工場と課題>
話は変わりますが、私の家業をご紹介します。
家業はポリエステルに特化した布の染色工場です。業界でもいち早くデジタルプリントに取り組んでいました。家業の取り組んでいる「デジタルプリント(デジタル捺染印刷)」は大量生産で使用される手法の「シルク印刷」にくらべて多くのメリットがあります。
たとえば…
短納期:データがあればすぐ製造が可能
小ロット:1個から大量生産まで可能
サステナブル:製版のゴミや廃インクの処理がない
などは、そんなメリットの一部です。
ですが、せっかく小ロット製造可能なデジタル設備を工場が取り入れても「受注に手間がかかる」ため、小ロットの受発注に多くの手間が発生し、利益を出しづらいという課題があります。
そんな風に課題を引き起こしている「受発注の手間」は、工場のデジタル化の遅れが起因しています。
受注はWeb上からできず、日々の見積もり業務や、属人的なアナログな受注業務、紙の帳票の管理などの業務が多く残っています。
<スタートアップを選んだ理由>
そんな私は、同年代の製造工場の後継者と交流していく中で、この「工場のデジタル化の遅れ」の課題は家業のみならず、多くの印刷工場の共通課題であることがわかりました。
近年、製造業の非効率さに目をつけたITスタートアップがものづくり業界の効率化を目指し、外部から業界をディスラプトするサービスが誕生し続けています。そして、本来は業界内部から新しい流れが生まれ、ネットワーク化し効率化することでよりよいサービスが生まれると理想的ですが、そうなっていない現実に悔しさを感じていました。
考え続けていく中で、自分自身が家業の製造業で感じた課題を解決するために、スタートアップにスピンアウトすることに決め、チャレンジを応援してくれる方とともに強力に事業を進めることを決意しました。
<日本中の工場をDXしつなぐ>
〈Printio〉は工場のものづくりをアップデートし、デジタルファクトリーをつなぎ、WebやAPIを通じ、さまざまなオリジナルアイテムを1個から簡単に発注できるようにしています。
具体的には、
工場のものづくりをアップデート
その工場をネットワークでつなぐ
共通のWebやAPIで発注できるようにする
……という手順で日本中の工場をDXしてつないでいます。
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今回は、そんな〈Printio〉の事業者サイトに向けた“はじめの一歩”として、オンデマンドプリントをお客様のビジネスやサービスに組み込めるAPIサービスをリリースしました。夏から秋にかけてWebから簡単にたのめるサービスの開発を現在進めています。
これからも〈Printio〉は、日本のものづくりをデジタルで盛り上げていきます。
ちょっとでも気になったかたは、お気軽に、私(堀江)もしくはサイトからお問い合わせください。たくさんの方とオンデマンドのものづくりを拡げて、日本のものづくりが盛り上がっていけるよう、興味がある方はよかったらご一緒しましょう!
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noteでは、Printioのヒトや工場、プロジェクトの紹介、わたしたちの考えていることや目指したいことを綴ることによって、“GOOD”を目指す軌跡を記録しています。
みなさまも一緒に"GOOD"であることを一緒に考えていただけますと幸いです。
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