マイクラ日記 Part1 〜すずらんの群生地を探して〜
うはは、あるではないか……群生地が……
ログイン初日であるこの日は足元に咲いていた一輪のすずらんに魅せられて森の奥深くへと歩みを進めていた。
意気揚々と花々を摘み、羊や鶏と物理的な交流をしつつ、夢のマイホーム建設地を探して歩き回っていた時だった。
攻撃をっ、受けているっ……!!
気づいたと同時に体は勝手に動いていた。
あっ
あああああああああああああああああ
わああああああああああああああああ
気を取り直して再び群生地の捜索を開始。
1本、2本と見つけ希望が見えてくるも群生地はなかなか見つからず……
辺りももうすっかり暗くなり、心臓はバクバク、モンスターの足音も聞こえてくる。気がする。
それでも見つけるまでは寝てなるものか……
見つけるまでは……っ!
やったやった!あったあっ──
なんと近くにもう一つ群生があるではないか……
どうやらまだ世界に見放されてはいなかったようだ。寧ろ祝福されているようにすら思えてくる。
ありがとう、世界。ありがとう、マイクラ。
そうだ、ここにマイホームを建てよう。
すずらんに囲まれた家なんて最高じゃないか……
そうと決まれば早くこの夜を明かしてしまおう。
明日への思いを巡らせ希望を抱きながら重い瞼を閉じたのであった。
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Now Loading……
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う〜ん、なんて清々しい朝なのだろう……
さて今日は何から始めようか?
どこまで行ってみようか?
拠点も決まったことだし怖いものは何もない。
胸を躍らせながら一歩を踏み出した───
バスッ!!
聞き覚えのあるダメージ音、衝撃に飛び跳ねる体、動悸が激しくなり頭が冷えていくこの感じ……
攻撃をっ、受けているっ……!!(2回目)
どこから!?
わからん!!
でも寝起きは駄目だろ!!
ちょっ、まっ、まって、まずいまずいまず──
わああああああああああああああああ(2回目)
次回【マイクラ日記 Part2 〜別れと出会いは突然に〜】
これはまだ序章にすぎない────