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睡眠不足が子供に与える悪影響を総まとめ【2020年最新版】
うちの2歳6カ月になる子供が、今やっと寝ました(午前1時半)。
子どもの理想の睡眠時間は9時間~10時間といわれています。
朝8時には起きなければいけないので、睡眠時間は約6時間半。
標準で9時間、最低8時間(1時間少ないと、子供の成績は10%低下する場合もある)と考えると、最低限の睡眠時間よりさらに1時間半も短い!
という状況です。
原因は生活リズムの乱れ(朝起きるのが遅い)、晩御飯を食べるのが遅い、寝る前にテレビを見ている、とかいろいろとあります。
ここでは、一番の原因は親と子供が寝不足・睡眠不足に対する正しい知識を持ってないことだと考えて、どう悪いのか?ということを整理しています。
良く知らない→事態を深刻に受け止めない→改善する気持ちを持たない→(各種原因)→以下ループ
というのが現状ではないか?ということを危惧して、危機感を感じています。
<テーマ1:肥満>
まず、睡眠不足だと肥満になります。
肥満はイヤだと思うので、まずはここから知っておいてください。
なぜ肥満になってしまうのか?
理由は2つあります。
1つ目の理由は成長ホルモンです。
睡眠中には成長ホルモンという脂肪を分解してくれる物質が分泌されるのですが、この成長ホルモンが低下することで肥満になると言われています。
2つ目の理由は自律神経の乱れです。
睡眠不足になると、血糖を下げるホルモンであるインスリンが効きにくくなります。
また、インスリンの分泌自体も少なくなってしまうことも知られています。
これらは自律神経の一種である交感神経の緊張によって起こると言われています。
血糖値を上げ、糖尿病になりやすい体質にし、高血圧にもなる可能性が高くなる、子供の体質をあたかも高齢者のようにしてしまうのです。
食べ盛りの子供なのに、体はまるで老人のように代謝が低下するので、当然太ります。
アメリカや日本で、睡眠と肥満の関係は数多く研究されていて、その多くは睡眠不足は肥満につながるという結果です。
まずは「寝ないと太る」、これを知ることが大切です。
<テーマ2:イライラ>
セロトニンという脳内の神経伝達物質は有名ですよね。
お日様を浴びないとセロトニンが~という、情報伝達にかかわる物質です。
ラットを使った実験で、セロトニンが不足すると攻撃的行動が増えることが分かっています。
ラット以外の動物実験でも同じように群れから孤立(コミュニケーション能力の低下)したり攻撃的な行動(自己規律能力の喪失)が見られるので、一般常識としても眠いとイライラしがちなのは分かりますよね。
子供は特に肉体的にも精神的にも未熟なため、より睡眠不足の悪影響が大きくなる傾向があります。
<テーマ3:成績>
理由3:成績低下「成績が悪くなる」とか「賢くなれない」とかは聞き飽きていると思います。私も同じです。
そこで、海外のマウス研究で子供を説得できるようにします。
こちらの「睡眠不足でマウスの大脳皮質が細胞食作用で失われる」という研究結果が発表されました。
簡単にグラフの見方を説明します。
実験は下記4グループのマウスで、脳細胞(シナプス)がどれだけ破壊されたかを調べることで行われました。
十分睡眠をとっている(S)マウス
睡眠時間が短い(W)マウス
数時間寝てない(SD)マウス
数日間寝てない(CSR)マウス
という4グループです。
グラフを見て明らかなように、S→W→SD→CSRの順に大きく破壊されています。
これを見ても、良く分からない方もいると思いますので、もっとわかりやすく説明します。
上の画像は、脳細胞が破壊されてスカスカになった様子を色を付けて見やすくしたものです。
これを見れば子供でも危機感を持つでしょう。
きちんと寝ないと自分の脳がこんなふうになる。
正直子供にとって恐怖でしかないと思います。
若干、誇張している面もあるので、心苦しいのですが、「いい子にしないとなまはげが来るぞー」という脅しの現代版だと思ってください。