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『奇跡の脳』#47
著者:ジル・ボルト・テイラー
発行所:新潮社
発行日:2012/04/01 初版
【ポイント】
1.外部の(わたしからみた)混沌を相手にしても苦痛が増すだけ
関わりをもたず傍観することで、わたしは自分の「問題」や感情を、他人の「問題」や感情からたやすく分離できました。
脳梗塞によって左脳の機能を失い右脳優位の状態で、『嫌われる勇気』でいう「課題の分離」ができるようになったと。
自分を全体の中の一部として、まわりの全てのものと一緒の流れの中にいるのを感じるという記述と相反する。
しかし、これは、「外部の(わたしからみた)混沌を相手にしても苦痛が増すだけ」という、とらわれなくてもいいものにとらわれて苦しんでいる状態との分離なんだろう。
2.悟りは、学ぶことではなく、学んだことを忘れること
西洋の社会は左脳の「する」(doing)機能を右脳の「ある」(being)機能よりずっと高く評価し、報酬を与える
『7つの習慣』によれば、ここ50年ほどのことと。
それまでは「人間の内面にある人格的なこと」が成功の要因として書かれてある書物が多い。
AIが進化する中で、私たちは再度「人格」を問われる時代になると思っている。
3.学者みたいな左脳
左脳の細胞がきちんと役目を果たさなければ、あなたは自分が誰であるかも忘れてしまうし、人生と個性の軌跡も失ってしまうことでしょう。
左脳があるから、私たちは時間を認識し、次に起こることを予測し、他人とコミュニケーションをとり、自己を認識できる。
【所感】
本書は脳梗塞を発症した脳科学者ジル・ボルト・テイラーが自身の経験を基に、脳の機能、特に右脳について語ったものです。
前は右脳優位が良さげに思えたが、左脳は左脳で大事な役目を担っている。
右脳、左脳、バランス良く育てるのが大事。