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『不確実性超入門』#50

なぜ、当たらない予想に、多くの人がすがるのか?

著者:田渕直也
発行所:ディスカヴァ―・トゥエンティワン
発行日:2016/04/10 初版第1冊

【ポイント】
1.未来の公式

未来 = "すでに起きた未来"(予測可能な未来) + 不確実性(予測不可能な未来)

すでに起きた未来とは現在進行しているものの延長線上にある未来。
そこに発生する様々なパラメータについては予測不可能。
未来を大きな幅で予測し、このまま行くパターン、逆の結果が導かれるパターン、全く別のことが起こるパターンを想定するのが良い。

2.とれるリスクの量を知る

本当の意味でのリスク管理の失敗とは、損失の発生確率を過小に見積もってしまうことだ。

どのようなリスクをどれだけ取れるか決め、致命傷を避けることがリスク管理。
想定内のリスクが発生することは問題ない。リスク限界の見極めを誤り機会損失を発生させることが問題となる。

3.小さな失敗を許容する

不確実性の存在を前提とし、長期的な成功を目標にするならば、単に目先の成功を目指すのとは戦略の立て方がおのずと異なってくる。

小さな失敗をすることで軌道修正を容易にし、大きな失敗を避ける。

【所感】
意思決定の精度を上げるには?という視点で読みました。
失敗を許容しない文化も会社によってはあるだろうけど、失敗から学べることもある。
リスクを想定し、その範囲内に失敗を収められるよう管理するのもマネジメントの役割のひとつ。


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