PieceCHECK(2023-70) 2006年一橋大 2変数関数の最小値
いつもご覧いただきまして、ありがとうございます。KATSUYAです。
【NEW!】数III「微分法1」「微分法2」リリース!(23/10/24)
拙著シリーズ『Principle Piece 数学Ⅲ~微分法1~』
拙著シリーズ『Principle Piece 数学Ⅲ~微分法2~』
販売開始!!
今回の問題
YouTube動画をUPしました。今回は、2006年の一橋大から、2変数関数の最小値に関する問題です。
思考時間は約10分弱、目標解答時間はそこから約10分です。(誘導ありなら)
解説・原則など
受験生が苦手な2変数関数に関する問題ですが、(1)のおかげでかなり難易度が下がっています。実質、(1)がきちんと解答出来るかどうかの問題です。
(1)の解き方はいろいろありますが、定数$${k}$$が入っているのが$${kx}$$という1次式だけなので、定数分離して視覚化の原則が使えます。
原点を通るような接線を求めることに帰着されます。接線を求めるときには、先に接点をおきましょう。
他にもいろいろな解法があります。$${x\geqq 0}$$という制限付きの不等式成立条件ですから、最小値が0以上と言い換えられます。
少しテクニカルですが、相加平均・相乗平均の関係を使うことも出来ます。
(2)は(1)が出来れば$${4x^3+1, 4y^3+1}$$に(1)を利用するだけです。キレイに約分されて、一気に答えが出ますね。
模試(1)がない場合、(1)を思いつくのは困難です。その場合は、2変数関数なので1文字固定の原則に従うことになります。
それでもやはり難易度は高く、今回は$${x+y=u}$$と固定することで分母が固定されます。その際に、$${x^3+y^3}$$が最小になるタイミングを求め、さらに$${u}$$を動かすという方法であれば数Ⅱまでの範囲で解けます。(もちろん数Ⅲの微分でもOK)
1.解けた人・・・今後の勉強はじっくり演習をしましょう。
2.解けなくて原則を知っていた人・・・拙著『Principle Piece』シリーズで該当するページを熟読し(詳細が書いてあります)、入試演習用の問題集で思考時間を長くする演習をしましょう。
3.解けなくて原則も知らなかった人・・・原則集めからやる必要があります。拙著『Principle Piece』シリーズのような原則習得タイプの問題集で演習しましょう。
関連する拙著『Principle Piece』シリーズ
Principle Piece シリーズは、出来あがった答案からは見えない部分を「Principle(原則)」を紹介しながら解説していくことで、「なぜそれが思い浮かぶのか」「なぜ解答の1行目がそれになるのか」が分かることを意識して書き上げた参考書です。
大手ネットショップBASEでも、デジタルコンテンツとして販売しています。
解答
※ここより先には内容はございません。本記事に価値を感じていただけた方は、ポチっとしていただけると大変うれしいです。(もちろん、任意です)
ここから先は
¥ 100
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?