彼女は秋に来た。 姿を見たのは一度だけ。 私は彼女が嫌で、会わずに済むよう全力だった。 ただ、ここは私のテリトリー。 負けられない戦いが始まった。 私は彼女の妨害を始めたが、 それを鼻で笑うように彼女は何度も来た。 彼女と私の冷戦は続き、 毎日来る彼女に私はだんだん諦めが芽生えた。 秋も深まる頃、妨害のなくなった彼女は 早々に私との間に蓋をした。 姿は見えなくなり、彼女のいた痕跡のみが残った。 私は私で忙しく、彼女のことを気にする間もなく 忙しなく冬を