「みんなと同じように生きたかった」
久しぶりに気持ちが地に落ちていた
ホリデーシーズンだからか、
街を歩けば幸せそうなカップルや家族連れに目が行く
「あぁ、わたしは今年もまだ1人だ」
“若いうちに結婚してママになりたい”と
夢を描いて自分にできることはがんばってきたつもりだ
それでもまだ叶っていないということは
がんばりの方向性が違っているか
今世では叶わない夢かのどちらかなのだろう
ひとり、脳内で会話していても
いい方向には進まない
こういうときにはお姫さま練習ノートを開くのが1番だ
『さきちゃんはもう十分がんばっているよ』
『もうがんばらなくても大丈夫だよ』
執事さんにそう声をかけてもらうと
涙がぶわっと溢れてきた
「みんなと同じように生きたかった」
「みんなと同じになりたかった」
今回見つかったわたしの本心と思い込みはこれだった
『みんなってだぁれ?』
→学生時代からのお友だち、
ライフデザインファミリー
『同じってなぁに?』
→みんなと同じように
わたしも
彼との毎日を楽しんで
結婚して
ママになって
夢を叶えて
みんなと同じステージで
みんなと同じ話題で盛り上がっていたかった
大好きだから
ずっとステージが変わらない
わたしだけが置いていかれているような気がして
みんなより遅れているような気がして
「置いていかないで」
本当はみんなそれぞれの道を歩いているのに
わたしだけが別の道を歩いていると思い込んでいた
だから、わたしだけが置いていかれてるなんて考えて
みんなひとりひとりの道を歩いているし、
わたしはわたしだけの道を歩いている
そうしてあるタイミングで
道が重なって一緒にこの世界を楽しんでいる
大好きだからと言って他の人の道に入って
追いかけてしまったら
わたしの道がなくなってしまう
自分の道を進んでいる人たちに対して
「置いていかないで」だなんて
どれだけ重い人間だったんだろう
いらない思い込みに気づけた今ここからは
自分の道に自信を持って
またひとつ軽やかに生きていけるように思う