新しいカフェに再チャレンジ。そうだ。5月になったらリオさんと京都に行こう!
東京は冷たい雨。
今日の午後、会社から羽田空港に向かい夫は福岡へ行きます。
2ヶ月に一度は福岡の空き家になった実家の掃除やお墓掃除、不動産屋さんや税理士さん、お寺の挨拶などの為に福岡に帰省している(もちろん義母のお見舞いも)
夫はすごいなと思う。
私には出来ない。
夫がいない木曜日。
今日は何をしよう。
リオさんにラインをする。
「今日、新しいカフェのリベンジしない?」
「了解。じゃ、1時に」
私が誘うと大抵OKしてくれる。
東京に来て30年。
リオさんは私の大切な親友だ。
この前、リオさんと新しく出来た近所のカフェに出かけて定休日だったので再チャレンジね。
新しいカフェの二階はアップライトピアノが置いてあったりして、まるでお友達の家に遊びに来たみたい。
落ち着くわね~なんて言いながらチャイとマドレーヌで三時間もお喋りしてしまいました。
リオさんとなら三時間喋っていても平気だから不思議。
ほかの人なら疲れるわよね。
基本リオさんが話上手なので、私は聞いてるほうが長いけど、シリアスな話も大笑いに変えるリオさんの話はいつも楽しい。魔法使いみたいだわ。
リオさんと同じ苦労をしたら、普通の人なら暗くなると思う。
リオさんは大地のようにおおらかで賢く明るい。
リオさんと一緒なら、阿佐ヶ谷姉妹に近づける気がするわ。
リオさんとお喋りするときは全くピリッとする必要はないので、ジョホリズムのアロマではなくて、カモミールのアロマをつけていきました。
優しくほんわか繊細なカモミールの香りは大好き。香りに包まれると安心。
カフェの二階は貸し切りにも出来るということ。
私は昔、リオさんにフランス語を習っていたことがある(リオさんは結婚前フランスの大学を出てベルギーで仕事をしていた)。
リオさんのフランス語は音楽のように美しい。
「リオさん、たまに、ここでまたフランス語教えて欲しいわ~」とねだると、
「もう無理よ。
すっかり忘れてる。それより詩の朗読会とかしない?」
「わあ、私、詩を書いてみたいの。
まずは朗読会か。素敵ね~」
「バレエレッスンの帰りとか、皆を誘ってみる?みんな来ないか。詩の朗読会なんて。私とまりりんさんだけかも(笑)」とリオさん。
「バレエレッスン帰りかあ。
お茶だけなら来る人いるかも。
でもタルトが三時間がお留守番限界だから夫がいる土曜日以外、私は無理だわ、、」
と、気がついたらカフェのお喋りも三時間に。
そろそろ帰らなくては。
夫は福岡に着いたかしら?
福岡の支店長になった昔の部下と夜は飲むらしい。
今日、カフェでリオさんとのお喋りの中心になった話題は親子の共依存でした。
リオさんちも我が家も、子供達はさっさと自立して親子の共依存はなくて良かったけど、話を聞いていると私はなんだか夫に依存している気がしてきた。
「私の場合、夫に依存しすぎかもしれないわ。」
「まりりんさん、それは共依存ではないわ。十分に対等よ。共依存は縦の関係だから。」
なるほど。
夫に甘えてはいるけど、対等かもしれない。
夫も対等に私から何かをもらっているんだろう(多分)
私はリオさんの80代の叔母さんによく似ているらしい。
叔母さんは叔父さんに溺愛されていて、叔父さんは叔母さんを看取ってから死ぬと決めているのですって。
「まりりんさんも、ご主人に愛されてほんとに幸せよ。うちの夫は淡白だけど私には合ってるわ。」とリオさん。
リオさんは、同じ敷地に別棟だけど、離婚して帰ってきた妹さん家族三人とお母さんとご主人と暮らしている。
お母さんと妹さんが共依存だ。
つねに様々な問題が起きて、リオさんは常に悩み奮闘している。
リオさんはずっと逃げないで家族の問題に真っ向からいつも取り組んでいてほんとに偉い。
「ここまでやってこれたのはバレエで発散できたお陰かも」とリオさん。
リオさんは、夫と同じで責任感と家族愛が深いのだ。
「まりりんさんは、東京に家を立ててほんとに良かったね」
「うん。ほんとに良かった。
20年前に夫が家を買おうかと急に言い出した時は、気が変わらないうちにと1ヶ月で家を決めて社宅から引っ越したわ。
東京から離れたくなかったの。
家を選ぶ一番の決めてはリオさんちのすぐ近くだったことかな」
「ありがとう。嬉しい。
あの頃と比べたら地価も上がっているし、まりりんさん、ほんとにいい買い物したわよ。お手柄よ。すごいわ。」
リオさんはいつも誉めてくれる。
バレエやヴァイオリンも芸術家気質があるから心に響くと誉めてくれて私はその度に嬉しくなる。
世間的には浮世離れした二人かも。
この歳になると世間なんて、もうどうでもいいわよね。
リオさんとこれからも阿佐ヶ谷姉妹を目指してのんびりお喋りしたり、本を貸し借りしたりして暮らしましょ。
5月には二人で初めて日帰りで京都旅行しようかという話になりました。
共通の友人、マミさんが京都にいるのです。
リオさんとマミさんと私。
私たち三人は娘の幼稚園のママ友。
何故か気があってずっと仲が良かった。
私たち三人、世間知らずでのんびりしているらしい(本人たちはそんなつもりないのですが)
とにかく三人ともスローなんです。
でも三人でいるとホッとする。
歳をとっても性格は変わらない。
マミさんから京都に来てとお誘いがありました(マミさんは娘たちが独立後に離婚して京都へ)
二人で泊まってと言われたけど、まずはリオさんと日帰りで会いに行きましょう(いきなりお泊まりは私にはハードル高過ぎ)
今から5月が楽しみ。
夫以外と旅行したことはないんだけど、リオさんとならきっと大丈夫。
5月になったら、京都に行こうね。
初めての友達との旅行。
さあ、雨だけどそろそろ夕方のワンコの散歩に行ってきますね。
明日は夫が帰ってきます。