サザンカ 超短編 (加筆版)
「あほか」
浩太はそう呟き、亮平の遺影を睨みながら焼香をした。
浩太は亮平とコンビを解散してからというもの、慣れない会社勤めの忙しさやバツの悪さも相まって、かれこれ亮平とは3年程会っていなかった
「浩太。コンビ名これで行こうや。書いてきてん」
「おお。どんなん?見してや」
「サザンカ。ええやろ?」
「んーまぁ悪く無いけど、なんか意味とかあるん?」
「ひたむきな愛や」
「うわ、気色悪」
「まぁそれは冗談として、困難に打ち勝つっちゅう意味があるねん」
「ふーん。ええやん」