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ドリーミング・オブ・フラワー12

令和二年のこの夏も一番腹が立つのは、蚊。踝か、足の手の指先か、そこをやられたら最期、もうこんな夏は二度と来なくていいと朝まで地球を恨み続けるか。

ま、それは言い過ぎにしてもみんなはどんな手を打っているのか。網戸はしておいてもしも蚊が入ってきたら叩くだけなのか。どうしてやつらはどんなに気をつけていても入ってくるのか。

日本家屋ってのは隙間があるのか、とそんな質問にばっちりの答え、かつて活躍したのが蚊帳でございますな。両親のところには使用されてはいないものの保存されていますので、そうです入って寝た経験がございます。おれの幼き日の蚊帳体験、色っぽい話は全くありませんのでまたの機会にしましょうか。

アースとかベープとかノーマットとか、商品名はよく知っているけれど購入したことはありませぬ。なぜならあの手のものはどうも効いているのかどうなのかわからない。さらには人体にも影響がある気がして、なんだか毎日ってなると不安にも思う。

おれの幼き日のベープ体験は祖母の家でお泊りの時。コンセントに見たことのないものが差してあってそれはなんだかかっこよく見えたものだけれども。

で、結局のところ今年も金鳥の夏。あれが一番安心するかね。匂いも好きなのかもしれない。面倒くさがらずにちょっと火をつけておけばいいんだもの。

できれば居て欲しくない連中について、どんな対策を練ってどんな対処をしてきたのか、人類はくるくる中心に向かって燃えていく線香でもって、季節を味わうというおかずを手に入れつつ見事共存しているのではないか。




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