<経営の話 いつまでたってもダメな私ね>
<経営の話 023>
なんか偉そうなことばっかり書いとるんで
田中屋はよっぽどしっかりした経営者なんやろなと
思われるかもしれませんが、そんなこたぁごじゃいません。
出社時間は気分次第だし、ルーティンワーク苦手だし、
ミスは多いし、忘れることばっかだし、身の回りは片付かないし、
その日やる仕事はその場任せ(計画的にやることもある)。
なるべく現場にはずっといないようにしてる。
従業員さんたちからしたら、ずっと社長に仕事見られてたら
(見張るつもりはなくてもそう感じちゃう)
やりにくいと思うし、疲れる。自分だったらイヤだ。
なので一箇所に留まらないという意味ではあるが、
なるべく現場は短い方がいいと思っている。
常に動いてて、何かがいくつできたなんて仕事はあんまりしないし、
不器用でやれば失敗ばっかりしてるし、我ながら頼りない社長やなと思う。
そのくせ思いついたことを思いついた時に
パッと動けるようにしておきたい欲求が強い。
とは言っても、やっぱり一生懸命、必死で事業はやって来た。
東京の私大に通わせてもらって、スキーも思いっきりやらせてもらって、
存分に遊んで、学びの機会を様々な場面で得させてもらった。
親には感謝している。
というより、実は会社に入って初めて知ったことなんだけど
従業員さんたちや外部の職人さんの所得を抑えて来たおかげで
私は不自由なく、自由にさせてもらったんだと。
申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
何とか恩返ししたい。
だから何とかして従業員の環境改善を最優先してきた。
これをやらないと人として恥ずかしいと思った。
悲しいけど過去の従業員さんたちには大して恩返しできなかった。
せめて今と未来の従業員さんたちにはなんとかしたいと思っている。
なかなかできんもんで困っとる。