<経営の話 サンサン資産お客さん>

<経営の話 021>
会社の資産とは何か?
人、お金、製造設備、土地建物、技術、経験の蓄積??

お盆だ。(資産ではないw)
たくさんの方がお出かけ、帰省され地元のお店でお買い物してくれる。
地元のお土産だって配って宣伝してくれるんだもん
有難いったらない。

お盆のよくある光景。
お孫さんまで3世代引き連れたおばあさんがご来店されて
「私の祖母が好きだったのよ」
そんなお話を伺うと
何代目の時なんやろ?という素朴な疑問とともに
未来の人たちにそうやって言ってもらえるように
しっかりやらなあかんと改めて強く思います。

会社やお店の資産の中で一番大切なものは
「お客さん」やと思ってます。
田中屋せんべい総本家のことを大事に思ってくれて
お買い物を楽しみにしてくれるお客さん。
このお客さんをつないでいく。
そら人間だもの、他に目移りしたり新しいお店が気になったり
いつもいつも田中屋で!なんてありえません。
けど、なんとなくずっと気にしてくれる、
ときどきお店に足を運んでくれるお客さんを
一人でも多く次につないでいくこと。
これが次の代に残してあげられる一番の財産ではないかと思っています。

悲しいかな、煎餅に力を入れてこなかった数十年で
お客さんの断絶が起こっている。
知らない、食べたことない。
昔はよー食べた、
好きって言ってるけど、最近買ったのいつ?
これを取り戻すにはやはり相当大変。
新規店なら興味で行ってみようとなるけど、
こちらは知ってるけど、興味がない。。。

ボンタナのレストランやってたとき、
来店の子供にペロペロキャンディをあげてました。
私が帰って喫茶部門で一番最初に変えたのがそこ。
煎餅ファンにできる機会をみすみす逃してどないすんねんと。
今でも続いてますが、来店してくれた小学生以下のお子さん全員に
みそせんべい1枚サービスでお渡ししてます。
やっぱり小さい頃に好きで食べてたか、無関心かは
もう雲泥の差。

だからこそ常に新しい世代のお客さんとつながっていく
そのための投資を惜しまない。売り物がなくなったら、終わる。
長くなりそうだからこれはまた別の機会に

そういえば帰って来た頃、
お盆とか正月にお店が少し暇になると
車に乗って地元の他のお店の客入りを見て回って
ちっくしょー、繁盛店にしてやるぜ!と
臥薪嘗胆の想いを募らせて来た。
今は笑い話。よそはよそ、うちはうち。
いろんな商売のやり方、いろんなお客さんがいて
比べたってしゃーない。
そんな時代もありました。


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