<経営の話 ヒットを狙え>
<経営の話 016>
新商品とともにおっさんらが口うるさく言うのが
「ヒット商品」作らなあかん 耳タコ耳タコ
簡単にヒット商品できるんやったら誰も苦労なんかせんわい。
私が開発した新商品は全力でフルスイングして生み出したタネです。
無駄に手間と時間を存分にかけて作り上げた大事な大事な種です。
いきなり芽が出て花が咲くなんてことはありません。
大切に手入れして大きく育てるんです。
数打ちゃ当たるで狙うヒットではいけません。疲弊するだけです。
でも時々、当てにいっちゃう時もありますけど、、、
そういうのはやっぱり大して当たりません。
世間では育てることよりも当てることの方が大事にされてる風潮。
困ったもんです。
田中屋の3つの新商品で考えてみたいと思います。
宣伝も入りますんでよろしくっ!
・キャラメル煎餅 まつほ
田中屋ここ20年で一番のヒット商品になったと思います。
5年前に発売開始。
初速もそれなりでしたが、年々成長してる商品です。
キャラメルはキャッチーでわかりやすい。
けど、今までどこにもなかったスタイルと味わい。
150年の伝統の味が革新され、パブ受けする感じ。
プレミアムな価格。(まだ安いなあと思うけど)
なんだかんだと言って、やっぱり最高に美味い!
とはいえ、発売当初はクソ高いだの、煎餅の価格じゃないだの
パッとみてその値段だと思えないだの散々disられました。
5年経った今、ようやく価格についてのご意見をいただく機会はほとんどなくなりました。
http://shop.tanakaya-senbei.jp/shopbrand/matsuho/
・ミント煎餅
同じく5年前に発売開始。
当初はゲテモノ扱いされてほとんど売れなかった。
煎餅とミントのイメージ的な組み合わせに違和感がある。
このギャップ感もセンスなんでしょうね〜
ガリガリ君のコーンポタージュ味
うまい棒では定番だけど、アイスでやるのが斬新すぎる。
食べてないので美味しいかどうかわからないですが、
世間的にネタになって宣伝効果抜群だったとは思う。
ミント煎餅はガチで美味いと思って自信満々出してる。
食べてもらえば、理解してもらえる美味しさ。
時間はかかるがじわじわ売れて
リピーターも増えている商品です。
http://shop.tanakaya-senbei.jp/shopbrand/tamahodo/
・甘酒せんべい ふるめんと
めちゃくちゃ斬新で素晴らしい商品。(自称)
世の中で類似品でも見たことないです。
だけにパッと見どころか試食してもらっても伝わりにくい商品。
某百貨店さんが扱ってくれましたけど、置いてあるだけじゃ売れるわけない。
悲しいかな、私が販売に立つ時だけ売れます。
ですので残念ながら、年に数回しか作らないマニアックな商品です。
これを育てていく、作り続けるってホントに大変
現段階ではどうすればヒット商品になるのか想像もできません(涙)
http://tanakaya-senbei.jp/blog/1231
次回は自分でもよくわかりませんが、これらの商品を通じて
前回の新しさとヒットの関係について考えたいと思います。