<経営の話 常識は疑え>

<経営の話 019>
一旦なくなってしまった技術なり製法なりを復活させるのは
めちゃめちゃ大変って話。に戻すっ

18年前うちにも一応せんべい焼ける人は3人ほどいましたが
その人たちはどら焼き作ったり、洗い物したり、配達してました(涙)
そこから焼いてもらえるように配置転換するのも大変でしたが、
それよりもただ焼ければ上手くいくってもんでもないんですね。

焼くのはスタート地点。
会社としての経験値はかなり喪失していた。
そこから毎日毎日経験値を高めて
ノウハウを磨いていく。
良い時もあれば悪い時もある。
それでもそれなりのものにすること。

少しでもキレイにたくさん焼くには?
うまくいかない時はどういう対処をするか?
なぜこれはこうするのか?ああしちゃいけないのか?
そういうちょっとした疑問を研究し
問題点を少しずつ工夫して良くしていく。
日々そんな細かいことを積み重ねて商品ってのは
永遠に到達しない完成に向かっています。
その歩みの長さが老舗の強み。

あ、でも独立された職人さんたちが伝え、教えてくれる
素材とか技術的な経験談は申し訳ないけど信用しませんでした。
その視点は有効活用させてもらって、
その経験は本当か?研究しました。
基本的に昔の職人さんたちはあまり実験思考がありません。
日常的な経験としてたまたまそうなったのを
原理として絶対視してしまうことが多く、
実験してみるとそうじゃなかったのもたくさんありました。
経験から来る常識を疑ってみるのって重要です。
本当にその常識が正しければ、そのまま使えばいいんだし。
一度疑ってみて損はありませんw
とりあえず試しにやってみる。潰れなきゃオッケーです!

そんな実験生活は今でも継続中です。

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