<経営の話 動的平衡>
<経営の話 028>
「お金を腐らせないぐるぐる回り続ける循環型の経済を
お店の周りで形成していければと思っている。」
と前回書いた。
福岡伸一先生の動的平衡という考え方にも影響を受けている。
「生命は機械ではない。生命は流れだ。」
〜ルドルフ・シェーンハイマー〜
動的平衡(木楽舎)より引用
『可変的でサスティナブルを特徴とする生命というシステムは、その物質的構造基盤、つまり構造分子そのものに依存しているのではなく、その流れがもたらす「効果」であるということだ。
(中略)サスティナブルなものは、一見、不変のように見えて、実は動きながら平衡を保ち、かつわずかながら変化し続けている。その軌跡と運動のあり方を、ずっと後になって「進化」と呼べることに、私たちは気づくのだ。』
引用終わり
私はお店や会社も一種の生命体だと思っている。
なので、外から見たらお店は毎日変わらないけど、
人も商品も技術も絶え間なく変化し、入れ替わっていて、
全体としてのバランスが保たれていることが理想だ。
その流れ、循環が大切であって、
利益を溜め込んだり、技術を固定化させたり、
ガチガチにルールやマニュアルを作って守ることは重要ではない。
より頑丈にするのではなく、
柔らかな対応力となめらかな復元力を活かし、
常に内部で変化し続けられるようにしていく。
変わり続けることが生命体としての変わらない唯一の方法だと。
たくさん売れれば安心できるわけではない。
私のとっては変わり続けることが安心できる方法でもある。
動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか 福岡 伸一 https://www.amazon.co.jp/dp/4863240120/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_SLsIBb5TXB4WT