<経営の話 略してボンタナ>
<経営の話 007>
フリースタイルスキーのエアリアルでは、回転が足りないとき
タックと言って膝を抱えて回転力を上げる技術があります。
選手時代、ジャンプを失敗してコーチからタックタック
と声をかけられたのに空中で混乱して膝を抱えず
頭を抱えたことがある伝説のエアリアラー六代目です。
会社に入ってからはずっと頭抱えっぱなしな感じですが
直接の痛みがないので頭抱えてても、それなりに動けますw
親父には親父の考え方、育って来た環境、時代があって、
親父なりの経営判断をしてきたのは理解できる。頭では
それなりに真面目に考えて判断してきたのだろう。
私の知らないところでどんなことがあって
煎餅は儲からないからやりたくない
という気持ちになったのか全くわからない。
それは今ではもう聞くこともできない。
生きてても話さなかっただろうな。
代々の経営者がそれぞれの選択をして何とか続けようとしてきた結果が
老舗と呼ばれる企業(家業)
私は親父のやってきたこと、
洋菓子やレストランにチャレンジしたことは全く否定しない。
ましてそれを失敗なんて思ってもいない。
やってなかったら潰れていたかもしれない。
これは誤解されやすいのでまた書くけど、問題はそこじゃない。
親父が煎餅一筋で他は作るべからずなんて言ってたら反発して、
私が洋菓子やレストランやってたかもしれない。
でもやっぱりボンジュールタナカという名前は
今でもかなり恥ずかしい。
できれば隠したいw
get no satisfied 黒く塗りつぶせ!
それはある種、自分で自分にかけてしまった呪いである。
そんな呪いが一番強かった真っ只中の頃
弟が「ボンタナ」と呼んでるのを聞いて
異次元の切り口に驚愕し、それで呪いがほんの少し緩和された記憶がある。
ボンタナの営業を終えてもう10年。
そろそろ呪縛が解けないかと願っている。
暗黒時代を明るく笑える日が来たら嬉しい。