<経営の話 後継者の話になってまった>
<経営の話 018>
何十年ぶりに○○の味が復活
なんて記事をよく見かけますね。
素晴らしいことです。
復活された方の熱意と努力にはシャッポを脱ぎます。
田中屋せんべい総本家では一時期ほとんど煎餅の自社製造をしてませんでした。
祖父が育てた職人を独立させ、そこから煎餅を買うという仕組みを作って
親父もその仕組みを使って煎餅屋として営業していました。
それはそれで問題ないと思いますが、
というかむしろうちの中では上手くいった仕組みだと思います。
独立させず、自社製造一本で職人抱え続けてたら、
相当厳しかったんじゃないかな、きっと。
独立したからこそ、その人たちは辞めずに65歳以上まで続けてくれた。
問題はその独立した職人さんたちに跡取りがいなかったこと。
跡取りを育ててもいいなあと思える環境を与えてこなかったこと。
立場を利用していかに安く購入して
自社の利益を出すかしか考えてこなかった結果
7人いた職人さんたちで跡を継がそう、継ぎたいというご子息は現れませんでした。
(和菓子屋さんとして店を継がれた方が1件あります!)
煎餅屋、和菓子屋さんで、いやそれ以外でもいっぱいあるかな
後継者不足を理由に廃業されるお店も多い昨今です。
家族経営的な規模だと、どうやって2世帯が食べていける売上を確保するか?
跡取りが入ってきても、その家族を食わすだけの売上増加が見込めない。
自分たちだけ食べて行くので精一杯だ。
というような状況をどう打破していくか?
これもかなりハードルが高いです。
ですので、ご近所に跡取りが戻ってきたというお店がありましたら
ぜひぜひ応援してやってください。
また話がずれたw