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この秋のプレイリスト 1【B'z イルミネーション】



君の1番好きな歌を聴きながら進もう〜♪

稲葉浩志さんの歌声から朝が始まる。
NHK朝の連続テレビ小説「おむすび」のテーマソング、B'zの「イルミネーション」だ。

「おむすび」は、この文を書いている日(10月11日)まで、2週間放送されている。現在の舞台は糸島市を中心とした、福岡。
主演を福岡出身の橋本環奈さんが務め、耳心地よい福岡弁が飛び交うドラマだ。(後に舞台は移るらしいが)
時代背景は2004年、平成元年生まれの主人公は高校一年生。
ちょうど、僕のひとつ上の歳の女の子が主人公の物語。
バリバリのギャルだった姉の存在に悩みながらも、多感な時期に自分らしく生きたい、心優しい糸島の農家の女の子が主人公の物語。
時代背景も過ごした青春もドンピシャ、
長く福岡に住み、熊本出身でありながら主言語が福岡弁になっている僕にとって、毎朝起きるのが楽しみになる15分だ。
(放送後のあさイチでの博多華丸・大吉さんの受けまでがセット)

実家で療養するようになって改めて気づいたのだが、ウチの父はこの朝の連続テレビ小説が大好きで、どの物語も毎朝必ず観ている。いつからかわからないが、30分早く流れるBSでチェックする、何ならその前にやっているカーネーション(2011)の再放送もしっかり観るほどの気合の入れようだ。
ただ、今作に関しては時代背景もあってか、携帯のギャル文字などついていけないところも多い。世代ドンピシャの僕はひと目で読めてしまった。

福岡だし、ホークスも出てくるし、
麻生久美子さんも出てるし
(高校時代時効警察が大好きだった)、
何より戦争がないので(今後地震の描写はありそうだけど)、比較的優しい気持ちで視聴できている。

それで、この主題歌「イルミネーション」が、めちゃくちゃいい曲だ。
中学のまわりの友達の間でB'zで盛り上がり、高校では水泳部に入り、「ultra soul」や「熱き鼓動の果て」「野生のENERGY」など、兎に角鼓舞してくれる音楽をプールに溶かして泳いだ。
超個人的主観兼都合の良い解釈なのだが、まさに #朝ドラおむすび の世界観とB'zとの親和性が強すぎてとまらない。
そんなこともあり、この週のアタマにフルでの楽曲配信がスタートしてから、何度も何度もヘビロテして聴いている。

ひとつひとつ考察するのは多分色んな方がされているので、特に好きなポイントを挙げたい。

それは、その全てが優しく、全ての人の人生に寄り添い、それを応援してくれるような「肯定」があるところだ。

「困難や苦悩、葛藤、いろんな想いを抱えて生きるあなただけど、その先に光り輝くイルミネーションが待っているよ。大丈夫。不安だよね。でも、必ず君の行く道には光が差してるし、うまく行くよ!胸張って!」

それぞれの人がひとりひとり、環境も違って、それぞれの道を歩んでいる。だけど、1人じゃないんだ。なんならウチらもついてるよ!とB'zのお二人が言ってくれているようだ。
実に優しく、そして力強いメッセージを放つ稲葉さんのボーカルのそばに、
寄り添うように、これまた優しく力強い松本さんのどっしり安心感のあるギターの音色が響く。
朝ドラの曲だし、ロック抑えめになるんじゃ無いかとも言われていたようだが、何のことないめちゃくちゃロックだ。
(ロックが何なのかよくわかってない)

母はこうあるべき、父はこうだと言った価値観は古くさくて嫌いなのだが、そのそれぞれがこの「イルミネーション」を通して、まるで親心のような優しさを毎朝、お茶の間に届けてくれている。

すべての人が、自分らしくあっていいんだよ。それもあなたの個性だよ。

そう言ってくれるような応援歌に聴こえて、毎朝鼻がツーンとする。
時には「ultra soul」のように、鼓舞する曲が欲しくなるが、今の僕には「イルミネーション」が沁み渡る。

都合の良い解釈をしてしまうのだが、そういう時に言葉というものは、なにものにも変えられない力を持つのだろう。
欲しい時に欲しい言葉を言ってくれる。まあ、再生ボタンを押すのは自分なんだけど。


今朝、気づいたら病院に行く時間となり、朝食を食べる暇を失った。
急いで身支度をする僕に母がおむすびを握ってくれた。具はゆかりのふりかけだった。

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