野菜ポタージュ

私が小学生の頃 

朝ごはんに”コーンフレーク”が導入されました

嬉しかった

いつもカチカチのチーズトーストが朝の定められた掟

が、しかし直ぐにその制度は廃止になりました

食べ慣れないせいか 毎朝が楽しかった

はちみつがトップにかけてあります

サクサクっとしてる所と牛乳にやられてしんなりしている所の

ハーモニーがたまりませんよね

・・・しかし以降 私は母にねだってみたものの 

買ってもらえません コーンフレーク

そんな切ない気持ちを抱えた私はある日

家の冷蔵庫上のカゴに普段は無い色身をみました

黄緑色した ・・・菓子の袋のようです

椅子に乗りそれを取り出すと”サッポロポテト ベジタブル”でした

我が家では 殆ど菓子類は食べません

たぶん年の離れた兄の物でしょう 丁度兄は不在です

「食べよう」火が付きます

開封済みの袋を開くと棒状のスナック 色はジャガイモというか・・・

ひらめきました

「牛乳かければコーンフレークだよ!!」

私はこのひらめきが最高の結果を生むと確信がありました

だって条件は同じです”サクサクしたものが牛乳に浸る”からです

私は作業を急ぎました 

何故なら度々私の思い付きの行動を邪魔する

冷やかしを入れてくる敵であり、またサッポロポテトの

持ち主兄が不在の今だからです

こうした新しい試みは 逆にこういった千載一遇のチャンスの時にこそ

”発見”をもたらすものです(勿論後付け理論)

器にサッポロポテトを入れ 牛乳を入れます

「あれ?!」何故か迷いが生じました

「これ、牛乳かけて

    食べるものじゃないんじゃないの ?!」


興奮して自分が分からなくなっていました

”敵不在、自分が開発したという自負&美味しいだろうという確信”が

私を舞い上がらせていたと思います

牛乳を注がれたポテト達が”ぷつぷつ”と水気を吸収する音を聞いたあと

スプーンに一口 食べてみます

「あれ・・・!?」

「しょっぱい!!!」

あたりまえです

イメージははちみつがけコーンフレークです が

サッポロポテト ベジタブルはしょっぱいスナックです

この予想外の事態も”せっかく発明したから最後まで食べる”という

気持ちから牛乳を飲み干すところまで敢行しました 

「うわっ!しょっぱい牛乳だ!!・・・?」

すると 一つだけ解ったことがありました 

「野菜ポタージュってこれで作れる!!」

そうです!野菜ポタージュを手早く作るには

サッポロポテト ベジタブルに牛乳を注ぐだけで良いのです!!

(試してみたい方は くれぐれも美味しい

        って訳ではないので そこを御了承ください)















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