ホッテントットとトーテムポール
私は応援していました
チャンピオンになってほしかった・・・
何故あんな間違いを・・・
私の子どもの頃の夏休みの楽しみは”100万円クイズハンター”でした
世代的に知らない方も多いかと思います
朝から高額商品などを奪い合うクイズ番組で毎日放映していました
ある時チャンピオン大会がありました
私お気に入りの解答者が大会序盤から活躍しました
その人は東大生でとても美人でした
彼女はどんな問題も一発で回答し他の追従を許しません
驚くほど博学で何でも答える為、子供ながら私でさえ
「テレビ局に雇われている人かな???」と勘ぐってしまう程です
果たして彼女はグランドチャンピオンへと上り詰める所まで来ました
グランドチャンピオンになる為には他の競技者と争うのではなく
司会者が出す質問に答えられればグランドチャンピオンになれます
「お姉さんがんばれ!!!」私も必死です
クイズ司会者「それではグランドチャンピオンを賭けて最後の質問です
アメリカのインディアンが木で作っていた電信柱のような大きな彫刻
俗にあの彫刻は何と呼ばれているでしょう~!?」
「やった~!!簡単な質問だ!お姉さんチャンピオンだ」私は
嬉しくなりました「トーテムポールだよ~小学生の僕でも答えられるよ~」
番組内の観戦者達もグランドチャンピオン誕生を目前にし
ボルテージは上がっています!!
美人東大生「・・・・・・ホッテントット」
司会者、観戦者達&私「・・・・・・・・・・・・・・・」
「何故あんな間違いを~?!!!あと一問でチャンピオンだって時に~」
・・・・・司会者「正解はトーテムポールでした~」・・・・・
私はとてもガッカリしました
「お姉さん~一体何なんだよ∼・・・」
私は精神的ダメージのショックでがデカ過ぎて
当時の記憶も消えてしまっています!!
月日が流れ私が高校生になった頃、ふと気になることが
急に頭をよぎりました
「・・・・ホッテンントットって何だったんだよ?~・・・・」
もしかして・・・
早速辞書をひろげました
「やっぱり載っていた~~~~~~~~~”ホッテントットとは南アフリカ共和国からナミビアの、海岸線から高原地帯、カラハリ砂漠などに居住している民族である。以前はホッテントットと呼ばれていた。」-WIKIPEDIA
クイズのお姉さんはやはり適当に言ったのではなかったんだ!!!
当時クイズの番組中、司会者も観客席も、もしくは私だって
「ホッテントット??言い間違い?東大生でも
間違えるんだ~クスクスクス~」と
お姉さんを見下したような雰囲気が漂っていました
しかし実は無知だったのは私や司会者、観客席の
人々でした
そんなにおかしな間違いではなかったのです
ここから読み取れる教訓は
”どんなバカげた答えを聞いてもバカに
してはいけません”
ですかね