安須森(アスムイ)
どこまでも
みわたせる
風
ただ美しい
森と影
8.18の午後は、急におもいたって、お昼を食べたあと、車を北に走らせた。
ここ数日、部屋にいて、台風以降本を読むのが楽しくなってしまい、でられなかった。
こういった突然の飛び出しのときは、未来にそこにいる自分がみえて、不思議な、この世のものではない安心につつまれながら、向かうことが多い。
ノンストップで2時間前後で、辺戸岬を過ぎ、一時の安住の地、安須森ウタキあたり、まできた。
4年弱ぶりなので、看板もない道を探すのに往復したりを2、3度してしまう。
義本王の墓の裏側を通って、大石林山の駐車場にでてしまったり、グルっとして、ようやく入口を特定して、車を停める。
こんな急坂あったかなと、まだ曖昧なまま、58号から車が2台とまるコンクリートの坂を歩いて、砂利とジャングルになったあたりで、記憶が重なりだす。
まだ台風の爪痕か、そもそもいつもかもしれない、ぬかるむ足場の悪い道を、島ぞうりでしばらくすすむと、あきらかに見覚えのある麓の拝所の点在するエリアが、明るさと薄暗さの間に、あらわれた。
そこでおじい1人おばあ2人のパーティーに会い「こっちでしたっけ?」と話しかけると「ロープ沿いにあがっていけばつくさあ」と、心強くおしえてくれた。
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