
方違えセレンディピティ5
朝、ルーティンのように、リビングの暖房をいれて、すこしコンビニまでお散歩。
午前中から、沖縄以外では四年ぶりの直接宇宙マッサージを、予約制でしていく。
SHOPの2階には、紫の菊が、床の間にあしらわれて、サン=ジェルマンの気配を感じる。
和室とサン=ジェルマンは、絶妙にあう。
日のクリアななか、午前を終えると、ちゃんみれのオススメの賄い飯のような、ほんとうはご飯はいつでもこういうものだったのではという、煮っ転がしのようなお弁当を、おしゃべりしながら、太陽が箸をのばしてくるような陽射しのなかで、美味しくいただく。
お飲み物いかがですか、と言ってくださって、下に降り、出店している山の上のほうでしている珈琲屋さんのコーヒーをいただく。ここにも、光のしずくが数滴はいる。
そうこうするうちに、次の予約の時間になり、急いで2階へ。
そういえば、受付は、地元の20歳くらいの、空手の全国大会に出場してたとはおもえない、柔和なたたずまいの男の子がしてくれていた。
どこかでちゃんみれたちがスカウトしてきたという。
いつだったかに、お店にふらっと現れて、男の子にとってはドンピシャの読み物があったようで、違和感のないご縁のなかで、今日の宇宙マッサージの受付に巡り合われたとお聞きして、なおさら好感がもてた。
夕方までノンストップで、全国から宇宙タイミングのあった方々を宇宙マッサージし終え、LIVEまでの時間、声出ししたいとおもい、いったん宿泊先のお家にギターをもって戻る。
そろそろ日の沈むリビングにはいり、暖房を着け、歌いだす。
いったんまっさらにして、今夜はどういうLIVEがいいかとおもったときに、ちゃんふくがセレクトしてくれて、ちゃんみれが少し手を入れてくれた曲順が、もっとも親和性がたかく、みんながしあわせになれる歌たちだとおもい、腹がきまった。
初日にノドが潰れた愛の讃歌も、最後の最後に試し、行けそうな確信がもてた。
朝だけいて、いつも向こうに明るい光を煌めかせていたリビングの窓は、静けさのなかに、信号機や、街灯が少しだけ賑やかに深まっていく。
身体が、準備ができているのを告げる。
暖房を切り、電気のスイッチがわかるとこだけ消し、ギターを背負い、カギをしめ、SHOPにむかった。
冷んやりとした、外の光。夜の街は、いつもより美しい。
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?