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ラの王の湯舟
超大型で猛烈とウワサだった、グアムを破壊し水浸しにした台風2号マーワーは、沖縄本島に到着する頃には、いたって普通の台風に変わりはてていた。
われわれの楽しみであった、カップラーメン祭りは不発におわり、あっさりと過ぎ去った台風が、たおやかな風になりつつあるなか、カップラーメンのワクワクだけはおさまらずに、祭りはやはり、滞りなく開催された。
ぼくはここぞとばかりに、ずっとマークしていた「日清焼そばU.F.O.爆盛バーレル」と、諦めかけていた「日清ラ王 濃香トリュフ醤油」を奮発して買い物カゴに、さりげなく入れていた。
U.F.O.の食べ心地の安心感を、みんなでわかちあい、回しながら堪能し、ラ王のジャケの気になりすぎる王の姿が、出落ちなどでは決してない、素晴らしい見事な味で、打ちのめされるほど(いいすぎ?)、美味しかった。
汁は、台風のせいで(せいで?)、すべて飲み干した。
この経験はカップラーメンを食べた史上もっとも輝く、印象的な1日といっても過言ではなかった。
ラ王の、こんなにもジャケを攻めに攻めた理由が、ちゃんと味わいで証明されていた。
ジャケ買いしてよかった。
「ハッピーターン焼きそば」の、期待を裏切り切ったいさぎよいハッピーパウダーの味は、ある意味さわやかなほど理想的で愛らしい、メンとパウダーのみ、だったが、2度と食べたくないものだった。
しかし、次の台風がもし、また本島を直撃するのなら、いや台風が直撃するたびに「日清ラ王 濃香トリュフ醤油」は、もう一度、見つけ出し、堪能してみたいとおもえた味だった。
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