方違えセレンディピティ2
アンテルームの朝食がいい、と何かで一瞬読んだ。
いってみると、素晴らしかった。
モーニングにのぞむものが、無駄なくすべてあった。
アートがそこかしこにあり、食べているとニューヨークで過ごした、どこかのホテルのモーニングを思い出した。
アート感覚がホテルにあると、ぼくみたいな人間は、とても楽になる。
はみ出し気味な人間性が、とても許される気持ちになる。
食べ終え、しばらくbarの横のラウンジにいる。老舗のホテルを改装したようで暗さは多少あるが、アートでバランスがとれている。
昨夜そういえば、部屋の壁に8.8という文字があった。
そして、今1番しているゲームがちょうどレベル88になった。
88がメッセージしてきてるのを感じ、88エンジェルナンバーを検索すると、大いなる豊かさが手に入るときです、と書かれていた。
8.8は宇宙マッサージの記念日でもあり、ライオンズゲートだ。
これは、かなり強めのセレンディピティと受けとる。
そろそろ京都をでて、関空に舞い戻る時間か。ほんとうは、のんびりお寺でも巡る京都観光しようかなとおもっていたが、ギター関空方違えにより、まるで違うルートがあらわれる。
フロントでタクシーを呼んでもらい、到着までロビーサイドのソファでくつろぐ。
タクシー到着。乗りこむ。お土産ふくめ、異常にデカくて重いスーツケースの、毎回トランクインを手伝う。
京都駅中央口下車。
特急はるか21号30番ホームへ。
乗換案内アプリをみると、バスも候補にあがってくるが、バスなら沖縄でも乗れる。
どうやら電車に乗るのが、水星逆行とあいまって、宇宙タイミングのようで、電車に乗る気分が子どもだ。
関空のjet starのカウンターに告げると、すぐギターを出してくれて、身分証をみせ、回収。
そのまま、和歌山行きの電車を選び、なつかしい和歌山へ。
駅からタクシーで、花山温泉に直行。
スーツケーストランクイン。
この運転手さんとの共同作業は、おたがいうれしくなれる。
運転手さんも、優しくなる気がする。
小雨がパラパラしていたので、すぐに施設内へ。
このエリアは鳴神といって、わかりやすく素晴らしいのが約束されている地だ。
ワンチャン宿泊もしたかったが、人気すぎて埋まっていて、現地の受付でもう一度聞くも、当日キャンセルもなかった。
荷物をあずけ、タオルケットをレンタルし、温泉へ。
花山温泉は、10年前くらいに喫茶ピュアで予約制宇宙マッサージをする度に、訪れていた。
喫茶ピュアのご夫婦はパーティピーポーで、よくいっしょにイベントやLIVEをした。
お父さんが、DIYでつくったりしていた家は、不思議な構造をしていて、大きい木の扉などがあり、泊まらせてもらったりもした。
近所の田んぼのなかにあるスピーカーオタクな人の倉庫にいって、2m近くある∧なピラミッド型のスピーカーで電気グルーヴの虹のREMIXとかを爆音で聴いて、購入も検討したほどの、こだわりの強い面白いサウンドだった。
農業や食事やチョコレートや音楽、いろんな宇宙を研究している、宇宙フレキシブルな夫婦だ。
花山温泉は、関西最強炭酸泉というだけあり、自噴の炭酸泉の濃度は、日本でも屈指のものらしい。
その事実をまったく疑いようのない、鍾乳洞のような湯船に入った瞬間、湯との相性が、途轍もなくよすぎるのがわかる。
ほんとうに心地いい。
温泉は好きだけれど、長いこといるのは稀だ。すぐに飽きて、あるいは、次の場所に間に合うように、出てしまっていた。
今回の実家への旅は、ドライブもなくなったし、だいぶ余裕があるので、心ゆくまで入った。
41℃の加温した湯船、38℃の露天、26℃の源泉、37℃の小さめの湯船と、移り変わりながら、何周もした。
なかでも今回しあわせを感じたのが、露天風呂の床に、結晶化した湯の花が、弾けるようにシュワパリっと、底に置いた手のなかで砕かれて、最初なんだろうとおもってたけれど、結晶とわかった途端、サラサラと割れる感触が、快感すぎてやめられなくなった。
子どもの時のプチプチエンドレスの気分で、パリシュワを、隅々にみつけては堪能した。
湯の外に掬いあげて、手のひらにのせても、とても美しいので、ちゃんと湯船を洗ってくれている清潔感も感じられた。
お湯はオレンジ色の濁り湯なので、手触りをたしかめながら探さないと、どこにあるかわからない。
隅のほうに手つかずの結構成長した湯の花もあり、後半はより大きく、すこし薄めの八ツ橋のような湯の花を探すのも、楽しんだ。
そして、10年前に、LAWSON HMVのウェブサイトで宇宙タイミング連載していた「宇宙おしゃべり」のデザインチームWhite Whole(河野未彩×佐藤拓人)の、拓人(タクジン)くんといっしょに入った時に、源泉で宇宙マッサージしたのもおもいだす。
拓人くんは、今i fax!名義でアーティストとして活躍している。
i fax!
河野未彩
ぼくは背後から、拓人くんを、いつものように舌を出しながら宇宙マッサージする。
湯もオレンジ濁りなので、湯の下でなにが執り行われているかも、周囲からは定かじゃない。
2人の表情は光悦として上を向いてるような雰囲気だから、ヤバイ光景に居合わせてしまった人たちの視線が渦巻くのを感じて、2人で笑った。
このハッテンバみたいなノリは、和歌山の、ゆの里温泉の露天でも、5、6人であった(福太郎さん、369さん、タナカシゲオさん、タナカさんの息子さん等)。
その話しは、また宇宙タイミングがあれば、話せればとおもう。
しかし、湯が合いすぎる。ずっと離れたくない。
結局4時間近く入っていたとおもう。
途中で、喫茶ピュアに行けないなという気分が増しすぎて、鳴神で過ごそうと、腹や全身全霊が決まった。
4時間後、ようやく満足して、でる。
花山温泉を味わえるタブレットが、新しく売り出されていて、これは誠二さんや、みんなにお土産にする。
タクシーを呼んでもらおうとすると、専用電話があると教わって、階段の近くにいって、一社ずつかける。
2つは電話口でイライラしているのを感じやめて、最後の会社の声がいい感じだったので決める。
30分待つあいだ、宇宙noteを書く。
タクシー着。トランクにいっしょに積み、出発。
優しさにつつまれるなか、この辺も寒くなりましたか?の質問をすると、高野山らへんがスゴイ寒い、ぼくも冬の奥の院、行ったことあります、凍りついてますよね、みないな会話もスムーズ。
トラックの運転手をしてたらしく、龍神温泉らへんの雪を溶かす仕事で走っていたという。千人風呂のこととかも話してくれた。
駅前に美味しい居酒屋ありますか?と聞くと、少し考えて、いくつか候補をあげてくれて、1番声に推しのハリのあった「銀平」という居酒屋に決める。
この選び方は誠二さん流で、1番熱を感じる推しを、宇宙チョイス。
吉田類さんが、和歌山に来たら行くのは銀平と言ってたよと、運転手は何度も繰り返した。調べると酒場詩人の肩書きで、居酒屋探訪家でもあるらしい。
ドーミーインへ。ここもなつかしい昔泊まったことがあったのを思い出し、チェックイン。
部屋に荷物を置き、すぐ銀平予約。ウェブのメニューで6600円のお任せコースにしようとすると、年末だから8800円コースからしかしていないと言われ、京都での88サインが甦り、即決。
Googleマップで、歩いて現地へ。
凍てつく川にかかる橋を渡り、カーリフレッシュの工場があるところを指定されて、ウロウロする。
電話すると、どうやら真逆に来ている。
Googleマップにまで方違えされてる。水星逆行とあいまって、さらに強烈なのだろう。さらに10数分かけて、駅前の銀平に辿り着く。
カウンターの端っこの席で、1人88コースを待つ。日本酒は地元の南方を選ぶ。
南方熊楠の南方ですか?と聞くと、そうですとおっしゃる。
熊楠のことは好きだったから、これしかない。
お墓参りもしたことがある。
コースは煮魚推しのお店ということもあり、煮魚を選択。
素材を活かした感じで、たまにはこういうのもいいね、とおもう。
寒いなかドーミーインに戻る、角を曲がって3分くらいだった。
2日ぶりにすこしギターを触って、歌って、就寝。あまり声を出せていない。
翌朝、早朝に宇宙note『方違えセレンディピティ』を仕上げ、11時UPにセット。
少しだけ、身体をあっためる意味で、ドーミーインの温泉にはいる。
普段沖縄でも、どこでも、大浴場がないと湯船にはほぼ入らないので、広々とした熱い湯に浸かるだけでも、気持ちいい。
サラッとあがり、部屋にもどり、チェックアウトまで、声出しなどしながら、LIVEで歌いそうな曲を一通り歌う。
美濃に着いたら、合間で声出しさせてもらおうとおもう。
4年ぶりの、人を目の前にしてのLIVE。
どんな気分になるんだろうと、新鮮な緊張感がある。
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