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膝痛に対する痛み止めの上手い使い方

痛みの種類と痛み止めの種類とは?

膝痛は健康をおびやかす因子の一つです。
膝痛を和らげる手段の一つに痛み止めのお薬があります。

ただし、痛み止めには種類がありどのお薬を使えば良いのかわからないことがあります。

一口に膝の痛みと言いましても痛みには種類があります。
痛み止めのお薬はこの痛みの種類によって使用すべき種類が違います。

本記事では痛みとお薬の種類について解説します。

1. 膝の痛みの種類とは?


膝の痛みにはいくつかの種類があり、それぞれ原因や特徴が異なります。痛み止めを適切に使うためには、まずどのような痛みなのかを理解することが大切です。

① 炎症性の痛み

(ズキズキ、熱を伴う)

・膝に炎症が起きている場合に感じる痛みです。関節リウマチや半月板損傷、変形性膝関節症の急性期などでよく見られます。

・特徴: 腫れや熱感を伴い、動かすとズキズキと痛む

② 神経痛

(ビリビリ、ジンジンする)

・神経が圧迫されたり、損傷したりすることで起こる痛みです。変形性膝関節症が進行して神経が刺激された場合や、糖尿病による神経障害などが原因になります。

・特徴: ビリビリ、ジンジンするような痛みが続き、しびれを伴うこともある

③ 筋肉・腱の痛み

(ズーンとした鈍い痛み)

・膝の周囲の筋肉や腱に負担がかかり、炎症や疲労がたまることで生じます。オーバーユース(使いすぎ)や加齢による筋力低下が原因となることが多いです。

・特徴: じっとしていても鈍い痛みがあり、動き始めが特に痛む

④ 変性痛

(長年の摩耗による痛み)

・軟骨がすり減り、膝の骨同士が直接ぶつかることで生じる痛みです。加齢による変形性膝関節症でよく見られます。

・特徴: 朝起きたときや動き出しの際に強く感じるが、動かしているうちに少し和らぐ

2. 痛みの種類別・適した痛み止めの選び方


それぞれの痛みには、適した痛み止めがあります。ここでは、痛みのタイプ別に最適な薬を紹介します。

① 炎症性の痛みには

「NSAIDs(ロキソニンなど)」

炎症が原因で起こる痛みには、「非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)」が有効です。

代表的なもの: ロキソニン、ボルタレン、イブプロフェン(市販薬ではイブなど)

おすすめの使い方:
✔ 強い痛みがあるときに飲む(1日2~3回まで)
✔ 胃への負担を減らすため、食後に服用する
✔ 1週間以上続けて飲む場合は、胃を保護する薬を併用する

湿布との併用: ロキソニンテープやモーラステープなどの湿布を使うと、局所的に炎症を抑えられます。

② 神経痛には

「カロナール or 神経伝達を抑える薬」

神経が刺激されて起こる痛みには、**アセトアミノフェン(カロナール)**や、場合によっては神経伝達を抑える薬が適しています。

代表的なもの: カロナール、リリカ(処方薬)

カロナールの使い方:
✔ 副作用が少なく、長期間使える
✔ 軽度~中程度の神経痛に有効
✔ 高齢者や胃腸が弱い人でも安心

神経痛がひどい場合は?
医師の処方でプレガバリン(リリカ)やデュロキセチンを使うこともあります。これらは神経の過剰な興奮を抑える薬で、しびれやビリビリする痛みを軽減します。

③ 筋肉・腱の痛みには

「湿布・塗り薬+温熱療法」

筋肉や腱の炎症が原因の痛みには、湿布や塗り薬、温熱療法が効果的です。

代表的なもの: モーラステープ、バンテリン(塗り薬)、温湿布

おすすめの使い方:
✔ 急性の痛み(腱の炎症が強い時) → 冷湿布
✔ 慢性的な痛み(筋肉がこわばっている時) → 温湿布やホットパック

湿布や塗り薬と併用して、ストレッチや軽いマッサージを行うと効果がアップします。

④ 変性痛(関節のすり減り)には

「痛み止め+サポートグッズ」

長年の軟骨の摩耗による痛みには、痛み止めと併せて膝の負担を減らす工夫が必要です。

おすすめの組み合わせ:
✔ 軽い痛み → カロナール+膝サポーター
✔ 強い痛み → NSAIDs(ロキソニン)+ヒアルロン酸注射(医師の処置)
✔ 関節の動きをスムーズにする → グルコサミンやコンドロイチンのサプリメント

ヒアルロン酸注射は医師の判断で受けることができ、関節の滑りを良くする効果があります。

3. 痛み止めと併用できるセルフケア


痛み止めの効果を高めるために、日常的にできるケアも取り入れましょう。

✔ 適度な運動(膝周りの筋肉を鍛える)
✔ 食事の見直し(抗炎症作用のある食材を摂る)
✔ サポーターやインソールの活用(膝の負担を軽減する)
✔ 温める or 冷やす(痛みの種類によって使い分ける)

食事・運動は以下の記事も参照して下さい↓


4. 痛みが続く場合の対処法


「痛み止めを飲んでも効かない」「薬をやめるとすぐ痛くなる」場合は、以下の対応を検討しましょう。

✔ 整形外科を受診し、画像検査を受ける
✔ リハビリや理学療法を受ける
✔ 生活習慣の見直し(体重管理や姿勢改善)

まとめ



膝の痛みは種類によって適した痛み止めが異なります。自分の痛みのタイプを理解し、適切な対処法を取り入れて、快適な日常生活を送りましょう!

「試してみた感想」「ほかに気になること」など、ぜひコメントで教えてください!一緒に膝の健康を守っていきましょう。

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