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過去のデータから見た病院と整体の違い
1. 病院と整体、それぞれの特徴
痛みを抱えていると、「病院に行くべきか、それとも整体に通うべきか」と迷う方も多いのではないでしょうか。実は、病院と整体には明確な違いがあります。
⚫︎ 病院(整形外科)
• 医師が診察・診断 を行い、レントゲンやMRIなどの画像検査を活用する。
• 保険適用 される治療が多く、湿布や薬の処方、リハビリテーションが受けられる。
• 国家資格 を持つ理学療法士が運動指導を行う。
⚫︎ 整体(自費治療院)
• 医師の診断なしで施術が行われる。
• 保険が適用されず すべて自己負担。
• 国家資格がなく、施術の技術や知識にばらつきがある。
整体では、骨格の歪みを整えるといったアプローチが取られることが多いですが、科学的根拠が不明確なものも少なくありません。一方、病院では、膝の痛みの 原因を明確にする診断 が可能であり、治療の選択肢も多いのが特徴です。
2. 施術の安全性とリスク
「整体は危ない」という話を耳にしたことがある方もいるかもしれません。実際に、整体やカイロプラクティックなどの施術に関して、国民生活センターに 5年間で825件 の危害相談が寄せられています。
⚫︎ 病院での運動療法の特徴
• 医師が診断し、適切な治療法を提案するため、 リスクが低い。
• 施術を行う理学療法士は 3年以上の専門教育 を受け、国家資格を持つ。
• 科学的根拠に基づいた治療 が行われる。
⚫︎ 整体の運動療法の特徴
• 施術者によって技術のばらつきが大きい。
• 無理な矯正で 骨折や神経損傷 を引き起こす事例が増えている
• 国家資格が持っていない場合がある
・健康保険がある使えない
例えば、ある女性が整体で「全身マッサージ」を受けた後に 肋骨を骨折 した事例や、中国式マッサージを受けた後に 歩行困難になった 事例が報告されています。
もちろん、整体院でも優れた施術を提供している場所もありますが、施術者の技術レベルを見極めることが重要です。
3. 実際の患者の声と事例
研究では、病院と整体の利用者がそれぞれ異なる動機で訪れていることがわかっています。
⚫︎ 病院を選ぶ場合
• レントゲンやMRIを使った診断を受けたい。
• 保険が適用されるため費用を抑えたい。
• 医師の指導のもと、確実な治療を受けたい。
⚫︎ 整体を選ぶ場合
• 病院で「異常なし」と言われたが痛みが続く。
• リラクゼーションも兼ねて施術を受けたい。
• 友人や家族に勧められた。
しかし、整体院の Webサイトに誇大広告が多い ことも指摘されています。リハビリの自費診療を行う施設のWebサイトを調査した結果、 治療効果やリスクを明確に示していたのはわずか2.2% だったことがわかりました。
つまり、「ここに行けば必ず治る!」というような表現には注意が必要です。
4. どちらを選ぶべきか?
膝の痛みを改善するために、病院と整体のどちらを選ぶべきかは 症状の重さやケースによって異なります。
⚫︎病院へ行くべきケース
• 突然、強い痛みが出た(捻挫・骨折の可能性)
• 腫れや熱を伴う痛み(炎症の可能性)
• 長期間痛みが続いている(変形性膝関節症の可能性)
⚫︎整体が適しているかもしれないケース
• 病院で「異常なし」と言われたが痛みが続く
• 姿勢や体の歪みを整えたい
• リラックス目的で施術を受けたい
ただし、整体に行く場合は、以下の点に注意しましょう。
✔ 国家資格を持つ施術者かどうかを確認する(あん摩マッサージ指圧師、柔道整復師などの資格があるか)
✔ 強引な矯正を行わない施術を選ぶ(骨を鳴らす施術は危険な場合がある)
✔ 「絶対に治る」などの誇大広告をうのみにしない
まとめ
• 病院は診断が正確で、科学的根拠に基づいた治療を受けられる。
• 整体はリラクゼーションの要素が強く、施術者によって技術のばらつきがある。
• 整体による危害報告は増加傾向にあり、安全性を十分に考慮する必要がある。
• まずは病院で診断を受け、その後、必要に応じて整体を検討するのがベスト。
あなたの健康を守るために
痛みを抱えていると、つらいですよね。だからこそ、 適切な治療を選択することが大切です。
「病院と整体、どちらが良いのか?」という疑問を持つ方のためにこの記事を書きました。ぜひ、自分に合った方法を選んで、無理のない範囲でケアを続けてください。
この記事から分かるように知識はあなたの痛みや健康に大きく関わります!
知識と痛みの関係は以下の記事にまとめていますのでぜひ参照して下さい!↓
「あなたは病院派?整体派?」ぜひ、コメントで教えてください!