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【独立・起業のリアル】<序の章 No.18>立志式年中行事化推進の活動「世の中への恩返し、恩送り」

 若手起業家を「生み・育てる活動」に長年携わってきて、自らも学ぶことになった事柄は、人として「命がけのテーマを胸にして、物語られる日々を積み重ねられるか」を早く気付くことが大切だというものでした。

 具体的には、「自分探しは、早いほうが良い」と結論付け、社会人になってからでは間に合わないこともあるからこそ、その気付くきっかけとして「立志式」は大きな力となる行事だと知ることになりました。

 二〇一九(平成三十一)年、そうした思いのなか、次代を担う若者が「夢が持てない」「自己肯定感が低い」ことを憂えている折に、子どもから大人への成長過程で志を立てるという、日本古来の元服の儀「立志式」に思い当たりました。

 中学二年生(十四歳)の春の行事ですが、地方によっては長く実施している学校もあり、昨今では道徳教育として注目されていることも知りました。早くから「なりたい自分を探す」ことで、自己実現につながっていくという思いから、日本中の子どもたちにそのきっかけである「立志式」を体験させたいと、立志式推進実行委員会準備室を立ち上げました。その第一歩として、東京都内の国立を除くすべての公立中学六百二十四校(当時)へのアンケート調査を行いました。

 その結果をもとに活動を開始する間際に、新型コロナウイルス感染拡大により休校やオンライン授業への移行、九月入学等の議論も起こって、学校教育のあり方が大きく変わることとなり、ある日のことですが私が依頼された「立志式の式典」の基調講話の準備中であった数日前に、折からのコロナウイルス感染症の影響で急遽中止になったりして、現状での活動は休止せざるを得なくなってしまいました。

 若くこれからの活躍が期待される人にチャンスを事業会社も社歴を積み、多岐にわたる分野の事業拡大をしてきましたので、私自身は社業その他の事柄の業務を推進するなかで、許される裁量のなかでの仕事は、志を持って活躍し、信頼できそうな若い人に社業のサポートや官公庁への届出のような業
務は率先して発注し、協力を仰ぐように心がけました。
 多少、ミスの発生の折のリスクは考えますが、本当に重要な仕事以外は若い人々の期待と成長のために、その必要性を認めての発注でした。

 それは筆者自身が五十余年前のスタートアップの頃に、たくさんの方に支えられ、助けられてきたことを有難く、その感謝の念を忘れず、いわばその思いの「世の中への恩返し、恩送り」ということなのです。

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